2016年11月6日日曜日

全力

 晴れ。秋と冬のせめぎ合いか。それとも夏の残り香か。今日も風の強い日だった。

 先に身体を動かしておこうと思い自転車を出した。事前に少し調べてみたら大体10kmで1時間程度と考えていいのかもしれない。距離だけ見れば往復20キロ位は走れそうな気がする。ところが、写真を撮ったり寄り道したりするので実際には10kmで2時間程度かかっているだろう。
 風が強かったのでペダルを踏む足にも力が入る。肌寒いくらいだったのに書店に着く頃には身体がポカポカと温まっていた。
 そしてふと思う。
…最近、全力で走ったりすることがない…と。

撮影:2010/11/07

 無理をしないと言う事は、サボることとは意味が違う。できることをできる限りやって継続性を持たせることが目的だ。ところが、無理をしないでいると全力を出すことを忘れがちになってしまうのかもしれない。

 確かに毎朝の腕立て伏せは楽ではない。しかし、要求されるのは瞬発力だったりするので長い時間力を出し続けると言う運動ではないのだ。自転車の場合は、少し力を入れて走り続ければ継続的に力を使うことになる。今日のように向かい風に向かって走る場合は尚のことである。
 考えてみれば、腕立て伏せの目的の一つに脳内物質の分泌を促して発想ややる気に繋げるということがあった。それがいつの間にか数をこなすことが目的のようになってしまっている。
 自転車で走ることもずっと続けていることではあるが、走り方を変えることで身体や脳に与える影響も変わってくるのかもしれない。書店に着いた時の爽快感はそんなことを思わせた。今回は継続的に走ったと言っても大した距離ではないので短い距離でもしっかり走ることで効果が得られるのかもしれない。

 今年は街路樹の紅葉がいつもより美しく見えるきがする。プラタナスはもちろんの事、桜の木やサツキの植え込みの紅葉も絵の具が滲んでいるような赤である。

 帰宅して小休止してから机に向かった。
 裏紙へラクガキしながら調子をみると悪くないようなので清書用の下絵を引っ張り出した。清書用の下絵なのである程度納得した絵のはずなのだが、脳の活性が良いのかわずかな歪みが気になった。修正に取り掛かりつつ、こんなわずかな修正をペン入れで反映できるのだろうかという不安も頭を過る。だからと言ってそのままにすることが今後に好影響を及ぼすとも考えられないので可能な限り修正する。

 しばらく使っていなかったカレンダーソフトを使って一日のスケジュールを組んでみて驚いた。作画の時間が数時間程度しか確保できていないのだ。情報収集や運動がかなりの時間を占めている。制作意欲が高まれば、自ずと作画時間を確保することになるだろう。ただ、他のことに気を取られて言い訳にしないようにしなくてはならないだろう。


プランク:60カウント
腹筋運動(Vシット):30回
背筋運動:10回
腕立て伏せ
1回目:105回
2回目:110回

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