2018年4月1日日曜日

飛来

 曇り。エイプリルフールだからといって嘘をつく相手がいないのでは意味がない。
 季節的なものか精神状態がやや不安定で心配事が浮かんでは頭を満たす。解決できない問題。心理的な影響が人生の軌道にも影響する。

《開雲》撮影:2004/04/02
厚い雲が切れ陽射しが射し込み春へ。

 雪が融けてフキノトウも咲いているというのに天気予報では来週雪になるという。心配事のひとつを解消するためにも自転車を出す必要があるだろうと思った。幸い朝早めに目が覚めたのでいつもの日課をこなして予定よりやや遅くなって出発。空気が冷たく雨が心配になる空模様だった。

 見回りだけしてくるつもりで一心に自転車を走らせた。草刈りするにはまだ早い時期とはいえ、祖父が住んでいた所にる木々は冬の間に枝が折れたりしている可能性がある。やや向かい風の中、自転車を走らせると道路沿いには群生したフキノトウが満開になっていてたくさんのツクシが頭を出して伸び始めていた。
 田んぼの中をひたすら走っていくつもの川を渡り、最後の川に差し掛かった所で一羽の野鳥が舞い降りるのが見えた。トビだろうかタカだろうか小型の猛禽類のようだ。そうして何かを捕まえたらしい。ネズミかモグラのような小さな生き物のようだ。感心して見ていると猫が獲物を見せる来るように飛んできた。はっとして驚く間もなく横からもう一羽の鳥が飛び出した。どうやら横取りしようという算段らしい。二羽の野鳥は華麗に舞いながら一匹の獲物の争奪戦をしながら飛び去っていった。

 目的地に到着すると幸い大きな問題はないように見えた。桜の木の太い枝が一本折れて落ちているのが気になった程度。いくつもの小さなフキノトウが満開を迎え黄色い水仙の花が咲いている。モミジの木は数年前から不調で枝も枯れてきている。打つ手もなくただ枯れていくのを見届けている。あちこちから竹が伸びてきているので伐採。ユキヤナギはまだ蕾だった。カラスが持ち込んだのかクルミの木がずいぶん大きくなった。ロープを張ってハンモックのようなものができないかと夢想する。ちょっとした家庭菜園をするにしても自転車移動では充分なことが出来ない。

 一羽のキジが田んぼの方からヒョコヒョコと歩いてきたので写真を撮ろうとしたら姿を見失った。すぐそこにいたはずなのにおかしいと思ったら突然物陰から飛び出して逃げ去った。身の隠し方はさすがである。本格的な草むしりはまだ先なのでまずは様子だけ確認して帰宅することにした。

 知り合いの所に立ち寄って数ヶ月ぶりの近況報告をする。案じてくれる言葉がむしろ胸に刺さる。馬鹿話で笑い飛ばしてまた自転車を走らせた。

 公園で休憩をとって産直の店に立ち寄りスーパーで買い物を済ませて帰宅。雨に降られることもなくむしろ陽が射してきていたので今日出かけておいて正解だった気がする。また数日間は疲れが残るとしても。




 一日1ショットは長い松ぼっくり。近所で撮影したもの。ファインダーごしに見ると身近な日常の中にも面白い光景があるものだと気づかされる。ミニスタジオでの撮影が野外でも活かされているだろうか。


プランク:60カウント
腹筋運動(Vシット):60回
背筋運動:20回
腕立て伏せ
1回目:155回
2回目:160回

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