2016年11月30日水曜日

技巧

 晴れ。穏やかに晴れているようだったので所用のためとりあえず外出。天候は穏やかでも気温が低いので寒い。自転車で走っているうちにやっと身体が温まる感じ。今日もお目当てのお米が安くない。2軒ほどのスーパーを巡って携帯ショップに立ち寄り帰宅。

 昨日描きかけていたカットに取り組む。線がうまくコントロールできていないのは、デジタル作画にまだ慣れていないこともあるのかもしれない。細部を描き込みたい気持ちとは裏腹にはみ出したり思うようなカーブが描けなかったりしてぎこちない。拡大してみたり縮小してみたりしてなんとか描き込もうとしても一回でキメるにはまだ時間がかかりそうだ。

撮影:2008/12/01

 描きかけていたカットは狂ったバランスを修正したり細部を描き込もうとしたりして苦しんだ挙句に新しく描き起こしたカットだった。細かい作業の後ということもあってか気持ちを解放するようなイラストだった。それまでの作画訓練の後ということもあってバランス感覚が維持された状態で細部にこだわらない作画になったためかこれまでにない雰囲気になった。昨日はシンプルな背景だったので今日は同じ水彩タッチで背景描写をさらに描き込んだ。にじみ感や透け感は水彩絵の具の模倣であってもそこはデジタルならではの特性があるようだ。絵の具が溶けて混じったようでありながら混色が美しい。RGBの加法混色だからだろうか。光の表現のレイヤーを重ねる際にもをオーパーレイを選択。こういう技はアナログでは難しい。

 新たな表現手法の発見は新たな世界観へと通じる。
 この表現ができるならあんな絵やこんな絵が描けるという想像力をかきたてるのだ。習作として公開。


 その後、描きかけになっていた何点かの別カットに取り掛かる。
 バランスが取れなくて苦しんでいたカットは描き始める前にポーズのイメージをしたら不思議とまとまる気配が見えた。
 下絵の状態になっていたカットがあったので鉛筆タッチの線を元に新たに描き直した。

 気がついてみると今日は成果に繋がる手応えを感じることができたようだ。昨日苦しんだためだろうか。ほんの少しずつでも明日へと繋げたい。

プランク:60カウント
腹筋運動(Vシット):30回
背筋運動:10回
腕立て伏せ
1回目:113回
2回目:120回

2016年11月29日火曜日

視野

 晴れていると思ったら時々雨。気温が低く雪混じりだったようだ。

 そろそろ米がなくなるので安売りになっていないか確認するためもあり先に買い物に出かけた。自転車で走りつつ天候が不安定なのですぐにでも帰りたい気分だった。予想に反して行きつけのスーパーは来店客が多かった。特売日のせいだろう。残念ながら目的の米は安くなっていなかったのでもう一軒のスーパーに足を延ばす。しかし、そこでもまた安売りではなかった。定価と安売りの価格が700円ほども違えば定価で買う気にはなれない。夕食の食材も欲しいので一通り回ってみた。生憎ピンとくるものがない。安売りの大根だけ購入。

撮影:2010/11/30

 気分が乗らないのについでだからとショッピングモールへ足を伸ばしてみる。食品コーナーを回って家電や調理器具の販売イベントコーナーを通りかかるとフッ素加工のフライパンの販売をしていた。少し前に鉄のフライパンを買ったので今更フッ素加工のフライパンを購入する必要はない。ただ、気になったので立ち止まると販売員さんに声をかけられた。フッ素加工は通常であれば1~2年で焦げつくようになってしまうのに3年経っても使える商品だという。価格が3000円以上する商品ということなのでとても手の届かないものだった。1000円程度のフライパンが2年使えるとしたら6年以上使えないと割に合わないことになるかもしれない。いずれにしても鉄のフライパンと違ってそのうち焦げつくようになるのだろうからもはや購入する気にはなれないのだった。それでもどういうわけか関係ない話まで話し込んでしまった。もしかして会話に飢えているのだろうか。
 店を出る頃には雨が降り始めていたので慌てて帰途に就いた。

 帰宅して昼食を取ってからはずっと作画に取り組んだ。
 一夜過ぎてみると昨日描きかけていたカットは納得いかないので思い切って破棄。デジタルなので二度と取り戻せない。調子そのものは悪くないようだったので新しいカットに取り組んだ。いい感じの表情が描けたのでポーズを描いてみるとどうもバランスがおかしい。首はこんな角度で曲がらないだろうという感覚になる。写真を見て描いているわけではないので整合性が取れていないと不自然なポーズになる。せっかく表情が良いので何とか形にしたいと思い四苦八苦した。
 あっという間に時は過ぎ、気がつけば夕刻。
 表情が気に入ったからと言って全体のバランスが取れていなければ苦労するばかりだ。そんな当たり前のことに気がつかないということは視野が狭くなっているのかもしれない。やはり順序としては背景から描くべきかもしれない。描かれた風景の中でどんな姿勢をしているかによってポーズが決まり表情が決まるのだとすれば、描く順序が全く逆である。近道しようとして遠回りしているようなものだ。

 今日こそは描くことにかじりついてもゴールに近づくどころか遠のいているような気がしないでもない。今日の後悔は糧にして明日こそは結果につなげたい


プランク:60カウント
腹筋運動(Vシット):30回
背筋運動:10回
腕立て伏せ
1回目:113回
2回目:113回

2016年11月28日月曜日

夢中

 昨夜は雨音がしていたので今日は雨だと思っていた。起きてみるとすっかり晴れていた。風が強かったので天候の変化も著しかったようで後でまた雨音がしていたようだ。もしかしたら風に流された雪だったろうか。

 長い夢を見た。夢だからストーリーはあってもないようなものだ。どこか遠い土地への旅やいつか見た気のする古びた駅、テレビで見知った有名人が登場し表彰式に招かれる。賞や名誉にはあまり興味がないつもりでいても誰も気がつかないような努力に対する上辺ではない評価への潜在的な憧れはあるような気がする。夢の中なのだから誰にも迷惑かけないので許されるのではないだろうか。


撮影:2012/11/29

 デジタル作画に手応えを感じているため一旦描き始めると数時間はあっという間に過ぎ去る。ややもすると食事の時間も忘れて描いている。今日もチョコレートをかじりコーヒーをすすりながら作画に没頭した。集中しているからと言ってうまく描けているわけではない。デジタルは失敗をやり直せるのが嬉しいのである。そもそも失敗体質。不器用なのである。だから一発本番とかやり直しができない状況では結果は出せない。まずは失敗したところからコツコツ修正をしていくことで結果に繋げるのが常なのだ。デジタルの場合は思う存分修正できる。場合によっては最初から書き直したっていいのだ。没頭しない手はない。

 今日は買い物に出ないつもりでいたのは、今日のカレーの食材を準備してあったからだ。作画の時間は気になりつつ夕方になってカレーを調理にとりかかった。
 ずっと一日三食食べていたのに最近は気がつくと一日二食になっている。時間がもったいないということもあるし集中を途切れさせたくない。当然ながら自然に体重が減りつつあるようだ。意識的に食べる必要があるかもしれない。


 若い頃ほどではないにしても鬼気迫るような作画衝動は待ちに待ったものである。修正可能なデジタルである点には甘さがあるような気はする。それでも錆びついたエンジンに点火して軋みながらも前へもうとしている感じは悪くない。どこまでエンジンの回転数を上げられるか自分自身でも楽しみなのである。

プランク:60カウント
腹筋運動(Vシット):30回
背筋運動:10回
腕立て伏せ
1回目:107回
2回目:113回

2016年11月27日日曜日

深化

 曇り。すっきりしない天候でも寒さは緩んでいる感じ。何が幸いするかわからないものだ。

 転職が多かったせいかせっかくの知識や技術を深化させることができなかった気がする。時代は技術の自動化を進化させてきたから個人の技術の深化になど関心を示さない。そんな時代であっても現場における知識や技術は必要とされる。自動化の流れの中で必要なくなる技術もある。そのうちに技術そのものより時代の変化に対応する能力の方が必要とされるようになる。


撮影:2006/11/28

 描くことに専念するようになって2年は過ぎただろうか。初めはデジタルで描いていた。それから鉛筆の手描きとなりペン入れをするようになった。そして今もう一度デジタルによる作画を手がけている。寄り道だったとは思わない。手描きに取り組む機会があったからこそ再度デジタルに取り組めるようになったのだ。

 買い物があったので自転車を出した。今にも降り出しそうな空模様だ。これからは曇天の多い季節になる。自転車で走る時はすっきり晴れていて欲しいものだ。予定通りの買い物をしてから例によってショッピングモールに寄り道。いうまでもなく人出が多くクリスマス商戦が幕開けしている様子だった。人出は気になっても人混みが苦手なのでそそくさと店を出ると小雨が降り始めているようだった。

 帰宅して昨日の続き。点による線の描画のため新たに点のデザインをする。昨日のデザインよりシンプルに三日月のような形にしてみた。点の色を濃度の高いグレーやブラックにすると描画の際に濃度に反映されてしまうようだ。どこかに設定があるはずだと思うのによくわからない。逆に淡いグレーや白にするとアウトラインが目立ってしまう様子。シンプルなアプリなのでちょっとしたコツで改善されるだろう。そのコツはどこだろうと探す。
 点の形状そのものについても三日月型よりシャープにした方が良さそうな気がする。改良の必要がありそうだ。

 結局、わからないまま使える機能だけで作画に移ることにした。深海を探しまわるような作業。宝物は難破船の船底にあるのか。それとも固く閉じられたシャコガイの中だろうか。探し物は深化の過程で思いがけず見つかったりするものだ。

 間違った人生を歩んでいるのかも知れないと思うことがある。けれど、正解の人生とは何だろう。暗中模索の日々であっても道が続く限り進むしかないのだ。

プランク:60カウント
腹筋運動(Vシット):30回
背筋運動:10回
腕立て伏せ
1回目:110回
2回目:120回

2016年11月26日土曜日

基点

 一応晴れ。窓から外を見たらぼんやりと青空が見えていた。気温が上がらない一日だった。頻々にくしゃみと鼻水が出る。風邪の前兆だろうか。

 今日もデジタルによる作画。Gペンタッチを再現するために昨日とは違ったアプローチでブラシ制作ソフトと取り組む。ブラシのストロークを再現するのだからインポートするデータは線である必要があると思い込んでいた。昨日試した感じでは、取り込んだ後に初端と中央と終端に3分割して調整する設定がある。これはつまり線でなくても点であっても同様なのではないかと思ったのだ。


撮影:2011/11/27

 思いついたやり方を試す際に作業を簡潔にするため点はデジタルで制作することにした。イメージとしては米粒のような涙の雫のような形である。考えてみればたった一つの点の形が全体に影響するのだから基礎であり基本となる重要な基点である。

 暫定的に点を描いてからある程度の形を整えて線として展開してみる。思った通り点を引き伸ばして線にする方法で大丈夫のようだ。実祭にしばらく試用してみると悪くない様子。描いているうちに線の色の変更が出来ないことに気がついた。デジタル制作した際にRGBのデータを0にしたことは間違いない。それでもデータ形式がRGBであれば彩色できないということにはならないような気がする。検証の必要があるようだ。とりあえず必要なのはブラックなのでそのままま線で新しくイラストを描き起こすことにした。描きながら適時修正を加えるのだ。

 描き始めて間もなく重要なことに気がついた。使用試験中とはいえ、デジタルでGペン的なブラシストロークで描画するわけである。

…ということは、下絵の必要がない。

 ここしばらく下絵ばかり描いて来た。それでペン入れの必要を感じたからこそGペンタッチのブラシストロークを試しているわけだ。どうして下絵が必要だったかと言えば、アナログではペン入れすると修正が困難だからなのだが、現在はデジタル制作である。修正が容易なのだ。それは最初からGペンタッチで描き放題であり修正し放題であることを意味している。

 我ながら気がつくのが遅い。遅すぎる。

 鉛筆タッチのブラシストロークはとても良い味わいが出るので捨てがたいのだが、最終的にGペンタッチで仕上げるのであれば、最初からGペンタッチまブラシストロークを使用すれば良いのだ。それは効率を上げられる可能性を示唆している。

 せっかくなので彩色も試してみる。アニメ調に仕上げるのであれば、階調を限定した方が良いだろう。描いてると欲が出て、イラストのような油絵のような描画方法で描いていた。試験段階だからそれも悪くないかもしれないと思い描き続ける。

 気がつけば今日も日が暮れていた。
 今日と言う日は何かが始まる基点になるだろうか。


プランク:60カウント
腹筋運動(Vシット):30回
背筋運動:10回
腕立て伏せ
1回目:107回
2回目:110回

2016年11月25日金曜日

打開

 曇り。雪は降っていないもののさらに気温が下がった。

 昨夜、入浴中になんとなく行き詰まりを感じていることについて思いを巡らせていた。標準仕様で足りないのだから要するに工夫をすれば良いことなのだ。現在使っているアプリはその辺りも優れもの。Gペンのタッチが足りない場合は追加すれば良いことになる。先日そのための方法を検討していたことをすっかり忘れていた。
 日常生活は既製品に囲まれている。知らないうちに何をしたいかより何ができるかという思考に慣れてしまっているのではないだろうか。既製品になければ、自分で作れば良いということを考える機会が少ないのだ。発明などと大それたことでなくてもいい。ほんの小さな発想の積み重ねが大切なのだろう。
 幸いアプリにカスタマイズの余地があるので一工夫すれば意図通りのことが可能ではないかと考えた。


撮影:2012/11/26

 今日は早速にでもGペンのタッチの制作に取り組みたかったが、寒空とは言え天候は落ち着いているようなのでとりあえず自転車を出すことにした。若干の買い物もあるし身体を動かしておきたい。

 外は冷気が支配していた。極寒期ではないので序の口ではある。
 いつものように書店や産直の店をチェックする。最近の産直の店はスーパーの価格と大差ない気がする。天候不順も野菜の高騰の原因の一つだろうか。それでも鮮度の違いはあるだろうから産直の店の意義はあるということだ。
 ホームセンターで防寒用品をチェック。そろそろ物置から雪かきの道具を出しておかなくてはならない。それからスーパーを回って帰宅。自転車で身体を動かしている間は温まる。

 すでに夕方になっていた。予定のGペンタッチのブラシを試作することにした。
 まずはGペンで何本かの実線を描いてみて写真撮影したものをデジタル化する。大して難しくないだろうと思っていたのにコツがあるらしく何度もやり直す。写真で撮影するためグレートーンも拾ってしまうことが難点の一つのようだ。何でもそうであるように加工する場合は素材の品質が大切である。可能なら写真からではなくスキャニングデータのコントラストを調整するなどしてクオリティを維持する方が良いだろう。今回は工程を理解するためにそのまま先へ進む。最終的に描画画面で制作したGペンタッチで描けば良いのだ。試しに描いてみるとイメージと少し違う。標準のブラシはサラサラ描ける感じなのに制作したGペンタッチはズルズルと糸を引きずるような感じ。調整が必要のようだと考えて微調整をする。どうやらコントラストの問題もあるらしい。別のアプリでコントラストを高くしてみた。糸を引きずるような感じは変わらないようので描き方を変えてみたら少しは使えそうな感じになった。

 一通りやってみるとやはりスキャニングによるデジタルデータの制作の重要性を感じた。Gペンの実線のクオリティも上げられれば理想的だ。いっそイラレでGペンのタッチを模した方が良いかもしれない。そうすれば、コントラストなどのクオリティも問題ない。その方法も試してみることとしよう。


プランク:60カウント
腹筋運動(Vシット):30回
背筋運動:10回
腕立て伏せ
1回目:112回
2回目:114回

2016年11月24日木曜日

足場

 曇り。買い物はあったかな?と思いつつ気温が低いので外出する気分が削がれる。

 机に向かって昨日の続きに取り組む。デジタルの鉛筆タッチはなかなかの優れものだ。問題は他のタッチがイメージのように行かないことだ。今日はインクペンのタッチを試してみた。つけペンより色が薄めになることや滲み効果でピクセルが見えてしまう点が気になる。もちろんかなり拡大して見ているので作品としてまとめる際には気にならないレベルだろう。ただ、鉛筆タッチと違って何かがしっくりこない。それはアナログ作画の際にも言えることで、鉛筆で下絵を描いた後にインクペンではなくつけペンを使用しているのはそのためかもしれないのだ。


撮影:2011/11/25

 Gペンなどのつけペンタッチがあれば良いのだろうと思い探してみると残念ながら今使っているアプリでは見当たらないようだ。鉛筆タッチで下絵を描いた後でアプリを切り替えて制作すれば可能なので方法がないわけではない。まずは現状のアプリでどこまで出来るかを確認する必要がある。可能ならシームレスに作業できることが理想である。納得行かないながらインクペンのタッチを何度も試す。
 結局、成果らしい成果にたどり着けず夕方になってしまった。買い置きがあるので夕飯は何とかなるだろう。定例業務をこなした後、また気になって作画に取り組む。もう割り切って鉛筆タッチを追求した方が良いのかもしれない。

 気がつけば細部に気を取られている。足場固めのようなものなので致し方ない。デジタルでは様々な表現方法が用意されているのでいくつもの方法を試してみて納得のいく選択肢を採用しなくてはならないだろう。

 色々試してみて結局アナログでの制作に戻る可能性も充分にある。
 アナログでペン入れした絵をスキャニングしてアウトラインを抽出する手法だ。テストしてみた所、アウトラインの精度は今一歩だったものの使えないほどではないという印象だった。デジタルの場合は解像度の問題がつきまとう。モニタの解像度に依存するものの原稿としてののデータは一定以上の解像度を確保したいのだ。

 足場固めにずいぶん時間がかかっている気がしないでもない。


プランク:60カウント
腹筋運動(Vシット):30回
背筋運動:10回
腕立て伏せ
1回目:114回
2回目:116回

2016年11月23日水曜日

利点

 雨。冷え込みはさほどではなかったものの気温は少しずつ下がっている様子。
 明日は関東地方で雪が降るらしい。

 勤労感謝の日とかで祝日だったせいか平日以上に出遅れた。
 それでも最近はどっぷり集中できるので慌てず机にへ向かう。

 しばらく背景中心に描き進めていたのでキャラクターを描いてみることにする。デジタルだと一覧になって見られるのも良い点だ。描きかけて途中になっていた作品に手を入れてみる。これまでの間いろんなことを試してきたので新しい機能も使うことができるようになっている。新しいアプローチで作品に取り組んでみると新しい展開が見えそうな気がする。


撮影:2010/11/24

 今回はただキャラクターの練習ではなく作品として使えるカットを描きたいという目的もある。描いているうちに別のメリットにも気がついた。拡大縮小が自由なので全体を見ながら描くことが可能だということだ。アナログで描く時は紙を机に置いて描くのでどうしても視線に角度がついてしまっていた。机の面にいくらか角度をつけてあるのだが、それでは全く足りないのだ。デジタルの場合は作品に対して正対して確認することができる。これなら無意識の歪みを回避できるかもしれない。
 わずかだが背景練習をしていたのでキャラクターに背景を添えてみる。アナログの時のようにキャラクターと背景を1カットで描くか別カットで描いて合成するかで悩む必要もない。これも利点と考えていいだろう。
 数日間取り組んでいた記憶を描き出す作業もイメージを描き起こすのに貢献している気がして嬉しい。もちろん作品として成果になることが一番良い。ただ、別々に準備していたものが自分の中で結晶化していくような感覚は作品へと通じる道を明るく照らしてくれる気がする。

 鉛筆タッチで描き続けているうちにペン入れはどうなるだろうと思った。
 そこで別のアプリを使ってペン入れ的な加筆をしてみる。ブラシの種類や太さの調整しつつ描いてみると悪くない感じになるのは少し慣れてきたのかもしれない。
 背景との整合性は課題になることは予想できるとはいえまずは一歩一歩進むためには飽きずに描き続けることが何よりも近道になるだろう。
 気がつけばすっかり夜になっていた。

 デジタルの良さを再確認しているような気がする。


プランク:60カウント
腹筋運動(Vシット):30回
背筋運動:10回
腕立て伏せ
1回目:105回
2回目:110回

2016年11月22日火曜日

習慣

 晴れ…薄曇り。

 朝方に福島方面で大きな地震があって久しぶりの緊急地震速報に起こされた。寝ぼけていたのでそのまま布団にいたら間もなく大きめの揺れがやってきた。緊急地震速報から揺れまでの間に時間差があったので震源が近くないと推測。地震や雷の際には大体の時間を把握するためと気持ちを落ち着かせるためにカウントを始める。30くらいまで数えたような気がするから結構長く揺れていたのではないだろうか。静まってからもカウントを続けるので定かではない。まだ寝ぼけた頭で携帯電話のワンセグをチェックする。福島沿岸に津波警報が出ていて「すぐ逃げてください」と強い調子で告げていた。予想は3mだったような気がする。幸い実際には1m超だったようで津波による大きな被害はなかったようだ。

 揺れが落ち着いたのでそのまま二度寝してしまったのだが、福島原発の冷却系が停止していたらしい。5年前の悪夢が脳裏を過る。夜のニュースによる会見では電源は確保していたので点検のための時間が必要だったらしい。こんなに地震の多い国なのに使用済み核燃料の最終処理問題も解決しないまま止められないというのは中毒か依存症なのかも知れない。

撮影:2005/11/23

 買い物があったので明るいうちにと思い外出。
 穏やかな日和とは言え遠出する気分になるほどではない。

 寄り道しつつ目的のスーパーに着くと店頭に大きなリサイクルボックスとペットボトルの自動回収機が設置されていた。リサイクルボックスでは段ボールと雑紙系を集めていた模様。ポイントも貯まるという優れものだ。とうとうここまで来たかと少し感動した。スタッフらしき人に話を聞くとペットボトルの自動回収機は自動ゆえに形状の違うものは回収できないらしい。2リットルのペットボトルまで大丈夫ということだったが、卵の透明容器を突っ込んでいく人もいるらしい。この辺りは個人のモラルに頼るしかないのだが、どこのスーパーでも悩みのタネになっている様子。回収する所まで持ち込んでいるのだから理解に苦しむ。  必要なものを購入して店を出る。書店に立ち寄ることも考えていたが、空模様が優れないのでもう一軒近所のスーパーに立ち寄った後帰宅した。

 帰宅後は記憶のデジタル描き出しに取り組む。
 すでに夕方になっていたのであまり時間はなくても記憶の描き出しは比較的集中しやすい。わずかな時間でも描くことに専念することができれば習慣化することも可能かもしれない。習慣化できれば知らずに画力をアップすることにつながるだろう。それは腕立て伏せの習慣化で経験済みだ。

 描くことを習慣化ですることで作画や制作を様々に活用することが可能になる。
 先日、登録しているサービスへの作品申請のルートを確認したところだ。noteの漫画はもちろんのことだが、ストックフォトにイラストをアップすることもこれまでより敷居が低くなるだろう。制作から公開の流れが機能するようになれば、循環させる可能性が見えてくるかもしれない。制作は地道な作業だけに継続するための工夫が必要だ。


プランク:60カウント
腹筋運動(Vシット):30回
背筋運動:10回
腕立て伏せ
1回目:106回
2回目:116回

2016年11月21日月曜日

制限

 薄曇り。陽射しがあって天気概況は晴れになっていたので霧が出て雲海になっているのかもしれないと想像する。

 昨日買い物に出ているので今日は自宅で作画。漫画の背景描写に慣れるため子供の頃からの古い記憶を辿って描き出してみることにした。
 最近はカメラも良くなっているしデジカメは失敗を気にせず撮影することができるので加工して漫画用の背景に利用することも可能だ。ただし、漫画の舞台が撮影した背景に縛られることになる。その背景を利用した設定であればむしろ歓迎すべきことである。

撮影:2012/11/22

 今はキャラクターや設定をフィクションで制作しているので出来れば背景も創作でありたい。そうでないと自由が利かなくなる気がする。
 写真を模写せず記憶から描き出すことの意味はそこにある。そもそも記憶は曖昧なものなので描き込むためには想像力の助けが必要だ。想像力を働かせて背景を描く訓練を積むことで漫画の世界観を描き出せるようになることが目的だ。

 子供の頃からの思い出は大量にあるはずだ。
 問題はどのシーンを切り取って絵にするかだ。

 案の定、描き始めてみると次々にイメージが浮かぶ。細部にこだわっている余裕はないのでザクザクと描き進めた。
 こういう時のデジタルは頼もしい。たとえコピー用紙であっても意味不明のラクガキを積み上げていくのは胸が痛むからだ。デジタルなら鉛筆タッチで線画を描いた後レイヤーを重ねて彩色すれば、細部を加筆する際にも便利である。
 ともかくイメージが止まらないうちに描いていくことにした。描いている間は時の流れ方が変わるはずだ。いつもならすぐにつまづいて描けなくなるところなのに集中は持続する。制限が外れるほどではないものの脳はいつになく高速回転している気がした。こういう感覚は久しぶりのような気がする。
 次から次へと描いているうちにデータの保存容量が心配になって来た。確認するとやっぱりファイルサイズが大きくなりつつある。すぐに容量が足りなくなるわけではないとはいえ描き続けるならデータの保存先を考慮する必要がありそうだ。

 何をするにしても制限はつきものだ。その制限を限界と捉えずどう活用するかが鍵なのかもしれない。


プランク:60カウント
腹筋運動(Vシット):30回
背筋運動:10回
腕立て伏せ
1回目:105回
2回目:110回

2016年11月20日日曜日

雑踏

 晴れのち曇り。
 天候がすっきりしないので躊躇したが、先日卵を買えなかった安売りの卵を調達に出ることにした。ついでに少し歩いて身体を動かそう。

 外に出ると雲が大群をなして押し寄せるような空模様だった。
 とりあえず、寄り道をしつつ電器店へ向かう。安売りの値札を横目で見ながら新製品情報がないかチェック。以前は電気製品を見るのも楽しみだったはずなのに最近はそうでもない。安売りになっている製品も毎度お馴染みのような気してしまう。安定供給と考えればいいのかもしれない。実店舗を持たないネット販売でもある程度製品情報の確認が可能なのだから何かひねりが必要なのてしないだろうか。パソコンやスマホが急成長したように安定の中から新たな芽吹きが時を待っているのだ。


撮影:2010/11/21

 電器店を出てショッピングモールに立ち寄ると日曜日とあって人出が多い。人波の中をかいくぐるように歩く。混んでいることがわかっていてなぜ出かけるのかと毎度思う。普段あまり多くの人を見ないせいかもしれない。そんなことを思いつついつもの行程の半分でギブアップ。なんだか中途半端になってしまった。
 スーパーに立ち寄って卵などの食材を調達し帰宅するとドッと疲れが出た。
 そういえば一週間ほど元気カレーを食べていない。明日はちょっと変化球で元気シチューにしようかと思う。

 せっかくの日曜日なのだからと作画に取り組んでみる。
 キャラクターばかり描いているので背景の方を描くことにする。これまで背景はキャラクター同様A4のコピー用紙に描いていた。本来水彩紙などを使用すべきかもしれないが、言うまでもなくラクガキするには高価すぎる。そこでデジタルである。幸い鉛筆タッチや水彩表現が可能だ。少し前では考えられないほど表現力の幅が広がっているのだ。
 どんな背景描写が最善か考え模索してきた。鉛筆画を描いたこともあるし3Dソフトを利用したこともある。ここで今デジタルによる手描きという選択肢がある。試さない手はないだろう。
 高価なカメラを手に入れたからといって写真の腕が上達するわけではない。高価な道具を揃えたからといって絵の腕が上がるわけではない。今あるものを使いこなすことで腕を上げるしかない。そしてそれはともかく描き続けることではないかと思う。

 日曜日が終わろうとしている。描く時間が少ないと一日はあっという間に過ぎるらしい。


プランク:60カウント
腹筋運動(Vシット):30回
背筋運動:10回
腕立て伏せ
1回目:109回
2回目:115回

2016年11月19日土曜日

差異

 雨。昨日、買い物に出ていたので今日は制作に専念できる。

 制作…と言ってもデジタル作画の練習である。
 取り掛かる前のイメージとしてはネームのようなラフな下絵を描いてみようと思っていた。
 その前に新しいツールを試してみた。
 新しいツールはペン入れした絵のアウトラインを抽出するものだ。以前はスキャニングしたデータのアウトラインを抽出するStreamlineというソフトがあった。現在は同様の機能がイラレに搭載されているらしい。ボクが使用しているイラレは古いせいかこの機能が思うように使えない。それで同様の機能を新しいツールに期待したわけだが、試してみると抽出するトーンをコントロールできるし悪くないようだった。贅沢を言えば精度のコントロールができると申し分ないのかもしれない。
 仕組みは明暗のトーンを基準にしているようだ。それゆえに肝心なフォルムが再現しきれないような気もする。それでも昔に比べればずっと良くなっているのだと思う。人工知能的なプログラムが組み込まれてトーンに加えてフォルムを再現できるようになればさらに使いやすくなるだろう。


撮影:2010/11/20

 ペン入れした絵は何とかうまくいくので鉛筆画はどうだろうと思って試してみる。するとやはりコントラストが弱いので精度は低くなった。では写真を撮影してトーンの抽出はできるか試してみた。するとこれがなかなか面白い。使い方によっては漫画の背景として利用できるのではないだろうか。

 新しいツールを試して出来たデータに彩色を施す。当然ながら手描きをそのままデジタル化した方が精度が高いためアウトライン化したデータより締まった印象がある。しかし実際は小さなコマで使うのでその差異はほとんどわからないのではないだろうか。実祭にコマに配置してみると特に問題はなさそうだ…いや、なさすぎる。クリア過ぎてアニメっぽいのではないだろうか。背景画とのバランスもあるからさらに検討する必要があるだろう。

 さて、当初予定していた作業にいざ取り掛かってみるとネーム形式にするには素案が必要なのだ。描きかけていた作品をデジタルで再構築することも考えつつ描いてみると、キャラクターが固まっていないせいか雲をつかむような感覚だ。そのためキャラを固めようかと考えて描き込んでみることにする。しばらく描いてみるとアナログで描く感覚と違うためなかなかノって来ない。いや、アナログであってもなかなかノれずにいつも悶々としている。ただ、アナログの場合は限界点がある。保留にするか破棄するか結論を出さなくてはない。デジタルの場合はその限界点がない。したがって悩み続けることになる。
 迷宮の入り口である。
 迷宮を進めば奥で分岐していたりする。右か左か選んでみた所で出口に繋がっているわけではない。迷宮は時を忘れさせいつの間にか夕闇が迫る。

 迷宮に迷い込むのは嫌いではないではないのだろう。たぶん。


プランク:60カウント
腹筋運動(Vシット):30回
背筋運動:10回
腕立て伏せ
1回目:110回
2回目:120回

2016年11月18日金曜日

権利

 快晴。

 描くことは自由であり誰もに可能性がある。だから何の権利も義務もないにも関わらず、描くこうする物語に相応しい画力を身につけて初めて描く事が許されるような気がしてしまう。

 相応しい絵とは何だろう。
 それは作家にしか解らない。そして解っていなくてはならないものかもしれない。
 軽妙なタッチで繊細な雰囲気を表現したい場合もあるだろう。重厚なイメージで社会問題を描きたい場合もあるだろう。どんな作品を描きたいのかによって相応しい絵柄も違ってくるものではないかと思う。実際には描きながら自分のものにするものなのだろう。

 絵柄が決まると作家はその絵柄で作品に取り組んでいくことになる。納得のいく絵柄でなくては長く描いているうちに整合性が破綻しかねない。ギャグタッチとかシリアス路線とか絵柄を描き分けられた方が良いと考えていたことが良いのか悪いのか。


撮影:2011/11/19

 自分の作品を描くための権利を既に手にしているものなら、あとは行使あるのみ…の筈だ。

 天候が良いので先に買い出しに出ることにした。スーパーから書店を回り靴屋に立ち寄ってドラッグストアに入ってみる。するといい感じの室内履きが安く売っていた。すでに霜焼けになっているのでこれからのために購入。それからまたスーパーへ。ニンニクと卵は欲しいと思っていたが、そろそろ料理酒がなくなるので安くなっていないか確認して回る。すると最後に立ち寄るスーパーで全部揃った。いや、揃うはずだった。

 帰宅して作画に取り組む。
  新しいカットを手がけようと考えつつ昨日描いていたカットの修正に終始してしまった。一点公開しようと思って再度確認してみるとアラが見えてしまって結局アップできなかった。

 小腹が空いたので先日購入した柿を食べることにした。皮を剥いて口に入れてみて「あれ?」となった。甘いことは甘いが期待した甘さと違う。怪訝に思いながら確認すると「甘柿」と書かれていた。庄内柿を買ったつもりだったから甘味の質が違うのだ。庄内柿は渋柿から渋抜きをするのに対して甘柿は元から甘柿である。そもそも地元で甘柿は栽培できないと思い込んでいたので産直の店で柿が売られていたらそれは通称庄内柿…地元で採れた渋柿を渋抜きした柿だと思っていた。甘柿を食べることなどあまりにも久しぶりなので味もすっかり忘れてしまっている。まだあるので次は「これは甘柿」と肝に銘じて食べることにしよう。

 夜になってあちこち回っているうちに肝心の卵をすっかり忘れて帰宅してしまったことに気がついた。慌てて再度出かけてみたら安売りの卵は既に売り切れていた。日曜日にはまた安売りになるはずなので忘れないようにしなければ…とおかしなことに情熱を燃やしていたりする。



プランク:60カウント
腹筋運動(Vシット):30回
背筋運動:10回
腕立て伏せ
1回目:110回
2回目:110回

2016年11月17日木曜日

伸縮

 晴れ時々曇り。

 時間とは伸縮するものらしい。相対性理論によると移動するスピードによって時間の経過する速度が異なるらしい。想像しにくいのだが、実際に人工衛星はその時間差を勘案されているという。
 そう考えると個人の生き方によっても時間が流れる速度が違うということになる。車や電車、飛行機などで移動することが多い人と一日中じっとしている人とでは差が生じてくるのではないだろうか。いや、一人の人間の身体のパーツでも違うことになるだろう。頭というのは激しく動かすことは少ないのに対して手足は起きている間中動かしているわけだし心臓に至っては生きている間中動いている。移動しているわけではないから該当しないだろうか。
 つまり人は始終時間移動していることになる気がする。

撮影:2010/11/18

 少し前から始めたデジタル作画のせいかここ数日の時間の流れ方が変わったような感覚がある。目的を見失いかけていた時には無為に毎日が過ぎていくようで焦りとも諦めともつかぬ気配を感じていた。
 今日はもう金曜日か土曜日の感覚なのに「あれ?まだ木曜日?」と軽く驚いたりしている。

 矢のように過ぎていた時間は取り組むべき目的ができた途端、スローモーションのようにゆっくり流れ始めた。頭の回転が速くなったせいだろうか。いや、実際に回転しているわけではない。脳内の伝達信号がスピードアップしたのか…いずれにせよ、人はそもそも時間をコントロールできるのかもしれない。限られた人生という時間を長く生きるには、目的を見つけたり夢を見たり生き甲斐を見つけることで時の流れをじっくり体験することが可能なのではないだろうか。

 目的や夢や生き甲斐を見つけることは言うまでもなくリスクを伴う。経験していないリスクに覚悟など無意味だ。だかからこそ可能な限りの準備をして挑まなくてはならない。

 夕方になって買い物に出た。いつもなら寄り道しながら走る道をまっしぐらに走る。日は暮れ、風は冷たい。目的の買い物をして帰途に就いた。
 帰宅してまたデジタル作画に取り組む。デッサンが狂っているのが気になって何度も何度も納得いくまで際限なくやり直す。

 今日はどれくらい時間移動できただろう。


プランク:60カウント
腹筋運動(Vシット):30回
背筋運動:10回
腕立て伏せ
1回目:116回
2回目:120回

2016年11月16日水曜日

作画

 朝は晴れて風があったようだ。風があるということは天候が変わる合図でもある。やがて雲が出始めたようだ。予報を確認すると午後から晴れる様子。それならば…とまずは昨日の続きで作画練習に入る。

 いつものように紙に描いている時は「限界」が見え隠れしている。調子の良い時でも良くない時でもそれ以上描けなくなるのだ。調子の良くない時は収拾のつかない迷路に迷い込んで出られなくなるし調子の良い時は描き進めることでせっかくの絵が破綻しそうになる危機感が生まれる。そんな時にもう一歩前に進んだ結果は丸めてゴミ箱行きになることが多い。


撮影:2010/11/17

 デジタル作画の場合、当然のことではあるが何度でもやり直しが可能だ。迷路に迷い込みそうになったら全部消去して初めから描き直すことも可能だし、描き進めることで絵が破綻しそうになったら取り敢えず保存して別途描き進めてみればいい。結果を選択的に分岐することが可能なわけだ。お陰で集中力は持続する。描いても描いてもまだ描ける。際限なく描き続けることができるのだ。描き損じの紙が山のようになって自責の念を感じる必要もない。もっとも、電気代はかかっている。

 食事の後、所用を済ませるために外出。いつものように運動不足の解消も目的だ。
 風の音が強い気がしていたので少し覚悟していたら大したことはなかった。用を済ませた後、ショッピングモールを歩いた。ここ数日おでんが続いているのだが、これくらい動けば大丈夫かなと思ったら塩分の摂りすぎだった様子。明日からまた塩分控えめにするしかあるまい。

 帰宅して定例業務を済ませると夕食までの時間を利用してまた作画。アプリの鉛筆機能は確かに便利だが、実際の鉛筆の感覚とはやはり違う。慣れるまで描くことが必要だろう。
 描きながら着地点をどうするか迷った。いかにデジタルだからといって鉛筆タッチのままでは弱いのではないか。ペンタッチの機能も試してみたもののイメージ通りに描くことは容易ではなさそうだ。つまりはアナログ作画もこれまで通り描くべきなのかもしれない。
 デジタル作画を抵抗なくできているのもアナログで描いてきたからこそなのだろう。無駄な時間を過ごしてきたわけではないのかもしれない。

 気がつけば作画のことにかかりっきりになって物語の制作が後回しになっている。ん〜…まずい。いや、焦らないようにしよう。

プランク:60カウント
腹筋運動(Vシット):30回
背筋運動:10回
腕立て伏せ
1回目:110回
2回目:115回

2016年11月15日火曜日

鉛筆

 朝は穏やかに晴れていて気温もさほど寒く感じなかった。先に買い物を済ませたほうがいいだろうかと考えていたら午後から雨音が聞こえ始めた。

 晴耕雨読などというほどのことではないまでも雨となったら腹を括るしかない。机にかじりついて制作に取り組む。最近は天候の良い日が続いていたため制作の方が疎かになっていたことは否めない。机に向かうのが遅すぎるくらいだ。その間に考えていたことを試すには良いタイミングとも言える。


撮影:2005/11/16

 考えていたことというのは、アナログで作画したカットをどのようにデジタル化すればスムーズな制作ができるかということだった。これまでのようにアナログで描いたものをスキャニングしてデジタル化し彩色してレイアウトする工程は長すぎて気持ちが萎えてしまうのだ。技術的な問題には設備の問題もつきまとう。
 新たに使い始めたレイアウトアプリは、直感的な操作が可能でアナログをデジタル化さえすればレイアウトの効率が上げられそうな気がしていた。まずは操作を身につけようとしばらく試用していたのだ。

 今日は実祭に描き上げたものから次々にレイアウトすることが可能かどうか実践してみようと考えていた。フォーマットが用意できていればそんなに難しい話ではないので作業そのものは問題なさそうな気がしていた。
 鉛筆で描いたカットにペン入れをしてデジタル化の際に主線を抜き出す。アタリだけ取ればいいものをつい彩色まで進めてしまった。幾つかのアプリを連携しての制作になるため全行程を確認しておく必要はあるのでそのまま進めることにした。2点ほどレイアウトしてみた限りではこれまでよりかなり順調な気がする。

 ついでに鉛筆の下絵もデジタルイラストとして加筆できるかを試してみる。あれこれやっているうちにこれまで試用していた時には気がつかずにいた機能を見つけた。説明書などというものは読まない方だし大抵のアプリは使っているうちに解るようになると思っている。そもそもわかりにくいと使わなくなってしまう。そのため便利な機能があることに気がつかないこともあるわけだ。そしてさらに気がついたのは「鉛筆機能」。これまでデジタル彩色は筆のタッチを使っていたので鉛筆機能は使う必要がなかった。アナログの時点でペン入れして鉛筆のタッチを消してしまえばデジタルでは出る幕がないことになる。ところがこの鉛筆機能を試したみたら思いの外使い勝手が良い。
 アナログでせっかく雰囲気のある鉛筆の下絵を消してまでペン入れするのはなぜかといえば、トーンが弱く印刷に向かないことだろう。それから摩擦で薄くなったり消えてしまったりすること。そう考えてみるとデジタルで鉛筆の線を再現できれば摩擦で薄くなる心配の必要はない。印刷への対応を保留することにはなるとしても最終出力がデジタルなら鉛筆のタッチで仕上げる可能性が出てくる。それというのも鉛筆機能のタッチがこれまでの認識より自然な印象なのだ。

 せっかくだから鉛筆機能でどこまで描けるか試すことにした。描きながら「本当にそれでいいのか?」という疑問が脳裏を過る。いかに自然であるとは言ってもデジタルはデジタルである。不測の事態によって一瞬のうちにデータが失われることもある。アナログの制作は物理的に成果が残るというメリットがある。
 そんなことを考えつつも描いていると修正が容易だったり消しゴム機能によって綺麗さっぱり消せるという事実も捨てがたいことに気がつく。アナログではどんなにしっかり消しゴムをかけたつもりでも紙の繊維に残っていたりするからだ。そして鉛筆機能を使って制作した場合、ペン入れの必要がないとすれば最終的目的をどこに着地させるかという課題も生じる。

 夢中になって描いていたら日はとっぷりと暮れ、買い物に出るのも忘れていた。こういう集中力は大切にしたい。もう少し鉛筆機能を試してみることにしよう。


プランク:60カウント
腹筋運動(Vシット):30回
背筋運動:10回
腕立て伏せ
1回目:110回
2回目:114回

2016年11月14日月曜日

色彩

 天候良好。洗濯をしてから自転車を出した。
 自転車で走りながら思考を巡らせまとめる感覚を身につけたい。1~2時間くらいで帰宅すれば作画の時間も取れるはずだ。
 進路は昨日とは反対に東に向かう。書店に立ち寄って時計回りコースだ。書店の駐車場からは紅葉の進んだ山が見える。落葉広葉樹でも赤というよりオレンジが強い。それでも常緑樹とのくっきりとしたコントラストが絨毯のように見える。考えていたことと視覚で捉えたことが融合し新たなイメージへとつながる。

撮影:2008/11/15

 書店と産直の店に立ち寄った後、紅葉の山を撮影に向かう。空の青さも手伝って見事な色彩の共演だ。少しポイントに欠けるような気もしつつ何枚かシャッターを切る。真っ青な空だけの写真も撮影してみた。写真の作品としてはありえない構図も文字を添えることを想定すれば面白味が出てくる。ドローンで空撮すればまた見事な構図が期待できるもののないものねだりしても仕方がない。

 いつものように何軒かの店に立ち寄った後、考えていたことを写真と組み合わせまとめるために時間がかかった。こういうことはやはり喫茶店かコンビニの休憩コーナーが良いだろう。今日はスーパーの飲食コーナーだったのでいささか落ち着かない。混んで来たら席を譲ろうとは思いながらしばし没頭する。幸い混まない時間帯だったようだ。
 すでに予定の時間は過ぎているので店を出て帰路に就く。お決まりなので近所のスーパーに立ち寄るとお湯に溶かすタイプのシジミの味噌汁が安売りになっていた。最近また寝起きが良くないのでシジミを試してみようかと考えていたところだった。

 店を出るとちょうど日没時刻。まっすぐ帰るつもりだったのにいつも夕景を撮る場所まで移動して撮影してから帰宅した。言うまでもなく作画時間が取れなくなった。

 今宵は68年ぶりのスーパームーンだとか。時が満ちて良い方向へ動き始めるきっかけだったら良いのにと思う。


プランク:60カウント
腹筋運動(Vシット):30回
背筋運動:10回
腕立て伏せ
1回目:115回
2回目:115回

2016年11月13日日曜日

夕陽

 晴れ。気温は低い。
 日曜日ということもあるが、天候も穏やかなので自転車を出す。目的は運動と写真。平日は午前と午後の定例業務があるため外出時間がある程度制限される。したがって土日祝日は少し足を伸ばすのに都合がいいのだ。雪が降ったくらいなので秋も終わり冬の入り口まで来ている。個人的には12月の雪が積もる前が一番寒く感じる気がする。それまではまだ一ヶ月ほどあるので寒いとは言ってもまだ楽なのだ。


撮影:2010/11/14

 目的地は特にないのだが、西へ走る機会が少ない気がしていたので西へ進路をとる。風もほとんどなく稲刈りの済んだ田園風景の上空には快晴の青空が広がっていた。遠くの山は雪を戴いている。
 天候が良いこともあり、いくらも走らないうちに写真撮影を始める。走って写真を撮りつつ記事を書ければと考えていながらなかなか実行に移せない。撮影している間も時間を忘れていることが多い上に記事を考えて書いている時間を考えると自転車で走っている場合ではないということになりかねないからだ。それでも最近はコンビニに軽く飲食できるスペースがあって時間帯によって使われていないことも少なくないようなので自転車の休憩を兼ねて利用させてもらうことは可能だろう。ノマド利用を前提としたコンビニ+喫茶コーナーの店作りになっていれば、もっと利用が増えるのではないかと考えたりする。カップの美味しいコーヒーがSサイズで100円なので手軽に利用できる魅力もある。

 以前に何度も撮影したことのあるポイントで自転車を止めては撮影する。気候・天候・時間・風…そして農作業の様子など同じ構図でカメラを構えたとしても変化の要素はたくさんある。寄り道しつつまっすぐ行けば1時間程度のホームセンターまでたどり着く。店内を歩いていると聴き覚えのある曲が流れていた。聴きすぎて聴かなくなっていた曲だった。スピーカーのせいかポップ系の音が際立って心地良かった。もしかすると音楽を聴く機会が少なくなっているのは音質のせいだろうかと考えたりする。ペットコーナーには近所のホームセンターでは見かけないモモンガやフェレットなどが見られた。以前に時々足を運んでいたのはこのペットコーナーがあったからだと思い出す。冬物をチェックして店を出た。陽射しはすでに夕暮れの風情だ。

 自転車で走る時には往路と復路で道順を変えることが多い。その方が変化を楽しめるからだ。途中少し遠回りすれば温泉がある。工場勤務の頃は毎日のように通っていた。久しぶりに立ち寄りたいなぁと思いつつ走る。途中に同じ橋を渡らなくてはならないのと脇道に入っても日没まで時間的な制約があるのでほぼまっすぐ帰ることになった。お陰で近所に着く頃に日没の撮影をすることができた。
 夕日を背景にたくさんのカラスやムクドリなどの野鳥が空を渡って行く。時にまとまったり散らばったりひねったりして煙のようにながら飛んでいく。

 明日も晴れるだろうか。


プランク:60カウント
腹筋運動(Vシット):30回
背筋運動:10回
腕立て伏せ
1回目:108回
2回目:115回

2016年11月12日土曜日

探査

 雨は上がって穏やかな晴れ。

 昨夜、寝入り端に夢と現の狭間を彷徨いた。
 知っているような知らないような既視感や未視感に翻弄されつつページを捲るようにイメージを追う。
 脳内にはどれだれの情報が詰め込まれているのだろう。図書館の本を手に取るように確認することができないばかりかデータのようにファイルとして見ることはできない。意識して辿ることのできる現時点で必要な記憶以外は暗い脳細胞の奥に格納されていても何ら不思議ではない。脳内に眠っている膨大な情報の中に熟成し取り出されるのを待っている結晶はないだろうか。



撮影:2007/11/13

 これから眠るというのに脳内探査を始めてしまった。強制的に夢を見るようなもので次々にイメージを辿る。ウトウトと眠りそうになりながら眠らない状態をしばらく続けた。そうしているうちにいつの間にか眠ったらしい。
 人は必要な感覚を磨きながら生きている。普段必要でない感覚は磨かれることもなく放置されることになる。それはおそらく必要な時にアレンジを加えて活動してくれることになるはずだ。

 必要のない時に意図を持ってその情報を取り出すことは可能だろうか。
 日常生活の中では運動したり散歩したり自転車で走りながらアイディアが降りてくるのを待っている。半ば受動的にアイディアが降るのを待っているのだ。このアイディアは天から降りてくるかのように感じこともあるが、もしかすると脳細胞の暗闇の中からフワリと浮かんでくるものではないだろうか。そうであれば、能動的に脳細胞の暗闇にアクセスすることで今よりアイディアの捻出が効率的になるかもしれない。もっとも情報量が多すぎて収集つかなくならないようにフィルタがあるのかもしれない。そのフィルタを通すのに時間が掛かるため受動的にアイディアを待つだろうか。

 せっかく晴れているのでしばらく前から考えていた散髪をすることにした。散髪はいつも浴室に新聞を敷いて自分でカットしている。後頭部がよく見えないので気がかりではあるが、多少の虎刈りは三日も経てばわからなくなるだろうし、そもそも髪型を気にしてくれている人もいないだろう。ちょっと切ろうと思って切りすぎてしまうのは毎度のこと。今回も一時間ほどかけて完了にした。

 運動不足解消と買い物を兼ねて外出。
 日暮れが早いので必要な買い物だけ済ませて帰宅することにした。
 今日は何を見て何を感じただろう。情報や経験は未知の可能性のために脳細胞の闇へ沈んでゆく。



プランク:60カウント
腹筋運動(Vシット):25+30回
背筋運動:10回
腕立て伏せ
1回目:108回
2回目:100回

2016年11月11日金曜日

悠久

  雨。気温は低いものの放射冷却は免れた模様。

 雨となれば、自転車での外出が選択肢から外れるので制作に集中できるということになる。この雨で落葉も進むことだろう。

 朝の食事の準備をしていて思った。コンロのグリルでパンを焼いている時間は長いようでほんのわずかな時間だ…と。たったそれだけの時間を待てないがため他のことをしているとにパンは焦げて炭化する。そして早すぎれば芳ばしさが足りなくなる。
 おそらく日々はそういうことの積み重ねで成立していくのだ。
 人類は食べずに活動することができない。パンに限らず食は活動のエルネギーであり、町や社会は食によって成立していると言えるかもしれない。

撮影:2010/11/12

 食事をしながらアイディアを展開してみる。

 詩を添えたイラストとして構成しても良いかもしれない。漫画としてコマ割りしたほうがいいだろうか、そんなことを考えなから構成を練る。今回は文字の発想が先なので文章を考えてみた。最初は「宇宙の時の流れに比べれば~」としていたのだが、「宇宙」ではなく「悠久」に変更。物理的なイメージから文学的なイメージになるのではないかという意図だ。それから上の句と下の句の関係性を意図して人生の時間に想いを馳せる構成。宇宙で流れている時間とパンが焼ける時間を対比して人生の長さを考えるという趣向。発想した時は悪くないアイディアだと思ったがどうだろう。
 
 それから机に向かって作画に入った。

 キャラクターを描いてからパンを描こうとして迷いが生まれる。描き慣れたキャラクターはそれほど難なく描けるのに食パンの単純な形に戸惑いが生じたのだ。そのまま四角い板のように描いてしまえば、パンではなく本にも見える。食パンらしく描くなら一旦は少し丸みを帯びていた方が良いだろう。漫画特有のデフォルメも正確さより「らしさ」を強調した結果だろう。アニメでもCGが使われることが珍しくない時代だが、らしさを忘れてしまうと魅力まで失われてしまう気がする。
 焼きあがったパンにトースターを描き加えようかと考えて描きかけたが、ついでに皿とかお茶とか描き足したくなったのでシンプルな構成にすべく見送ることにした。
 作画した後はデジタル彩色して仕上げだ。現在、レイアウト用のアプリを試用しているので使い勝手の確認の意図もある。正直なところ大変に効率が良い。問題は解像度だろうか。現在は無料で利用できているが、本格的に使うということになると安からぬ支払いがある。優良アプリだと思うので有料でも仕方ないとは思う。ただ、買取ではなく月間利用や年間利用などの契約形態なので使えば使うほど手放せなくなるだろう。使用したことによって売り上げが約束されているわけではない限り安易に契約することは難しい。

 かくして、現在可能な限りの手を尽くして1カット完成。
 それなりに手間はかかっていてもこれまでより効率は良くなっているのでスピードアップはできている気がする。何よりアイディアの鮮度が落ちないうちに仕上げにたどり着けるのがありがたい。



プランク:60カウント
腹筋運動(Vシット):30回
背筋運動:10回
腕立て伏せ
1回目:105回
2回目:108回

2016年11月10日木曜日

枝葉

 曇り。今日も冷えている。少し雨がぱらついたもののそれ維持よう降らない予報だった。ここ数日、外出による運動が少ないので自転車を出すことにする。

 近所の公園は黄葉と紅葉が同居してちょうど見頃といったところだった。雨や雪が降ったので落ち葉が絨毯のように敷き詰められている。早速手持ちのカメラで撮って回った。欲を言えば晴れていれば紅葉の発色も良かっただろう。
 自転車を走らせると遠くの山ばかりではなく近くの山にも雪が積もっていた。昨夜は町にも降ったので当然と言えば当然。とけ残ったということはそれだけ気温が低いのだろう。盆地と山地の境界が比較的明確な地形なので雪が目の前に迫ってくるように感じる。


撮影:2010/11/11

 近所のショッピングモールに着くと寒い平日のせいか客足も少なめだった。エアコンも適度に調節されているようで歩くには程よい感じだ。陳列されている衣料品はすでに冬物。来店客も初冬の風情を感じさせる。
 歩くのが目的なのだからひたすら歩けば良いのだが、歩きながらの思考による副産物としてのアイディアが重要だ。そのアイディアのためを考えれば、ゆっくりいろんなものを見ながら歩いた方が良いような気もする。今日は公園で撮影した落ち葉の写真についてあれこれ考えながら歩く。
 デザインというものは通常クライアントがいて希望に沿うことが前提となる。希望の本質がなんなのかを知るために何度も打ち合わせしたり方法論を検討したりする。では、クライアントのない場合はデザインが存在し得ないのかといえば、そうではないだろう。


 例えば、赤や黄色に色づいたカエデの葉を見てデザインされているような感覚を覚える。シンボリックな葉の形は自然というクライアントの要望に応えた結果かもしれない。カエデという生命体が長い時をかけて自らをデザインしたとは考えられないだろうか。
 そんな風に考えれば、具体的なクライアントが存在しなくともデザインは可能なはずである。

 今回は思考実験の中で秋における「葉」の姿を考えてみた。
 一般的には紅葉と書く言葉は実際に黄葉であることも少なくない。それから落葉や枯葉…葉を中心にしてクロスワードパズルのように正方形で括ってみた。これだけの作業を出来るだけ滑らかに展開する。当初はそれぞれの文字や正方形に色をつけることを考えていた。実行してみるとどうにもしつこくて散漫な印象になってしまった。そこで出来る限りシンプルな構成にした。センター寄せのシンメトリーなデザインはシンボリックではあってもどちらかといえば楽な構成ではないかと思う。

 発想の枝葉を拡張し次の枝葉に繋ぐ。それが滞りなく展開できるようになるために多くの試行錯誤が必要となるのだ。

プランク:60カウント
腹筋運動(Vシット):30回
背筋運動:10回
腕立て伏せ
1回目:101回
2回目:102回

2016年11月9日水曜日

欠片

 昨夜から降り続いている雨音はどうやら雪混じりの様相。一時的に青空も見えていたのに雨音はずっと続いていた様だ。

 気温は低くてもやる気の欠片が見つかった。こういう気持ちになれる時は少し面倒なことにでも前向きに取り組むことができる。

 朝、思いついたイメージがあって久しぶりに3Dソフトを起動した。Macのマウスの調子が良くないと思ったら断線しそうになっている様なので別のマウスと交換してみた。別のマウスと言っても以前使っていた中古のものでやっぱり不調で使わなくなったのではなかっただろうか。おかしなことに当のマウスも不調の原因を忘れたかの様に問題なさそう。


撮影:2011/11/10

 さて…と取り掛かろうとして「あれ?」となる。久しぶりすぎて使い方を忘れていた。3Dソフトについては無料でできるものを利用しているが、無料なのに高機能すぎて理解が追いつかない。何しろ操作法も情報収集しつつ覚えるのだから長い時間がかかってしまうのだ。前回も扱いきれなくて頓挫していた気がする。それでもいくらか覚えているだろうと思ったのだ。
 つまずいたのは初歩の初歩。マウスクリックがうまく動作しないのだ。確かに今しがたマウスを交換したことに間違いはない。以前は使えていたはずなのでそれが原因だと考えるには少し無理があるように感じられる。しばらくの間、無駄にクリックを繰り返して打開策を探る。どうにもわからないのでネットの情報に頼った。新しいバージョンが出ていたのでついでにダウンロード。すると何のことはない初期設定の問題だった。しかし、その設定は以前にもしたはずであって何故今更再設定なのかとも思ったが、OSにしてもソフトにしてもバージョンアップの際に初期化されることだってあるだろうから深く考えないことにした。
 設定を済ませると急に操作が快適になった。これまでマウスホイールがあったので調子が悪いと思いつつもマウスホイールに頼ろうとしていた。古いマウスにはマウスホイールがないので頼りようがない。その代わりショートカットで擬似的に同様の操作が可能になっていた。以前もこんなに使えただろうかと不思議に思うほどだった。

 今回は漫画の舞台となる公園の背景がテーマ。ジャングルジムを3Dで描こうと考えた。扱いに慣れていないソフトで描くには悪くないのではないだろうか。一方で、手描きした場合のジャングルジムは遠近法も関わってくるので意外と大変ではないだろうか。もっとも3Dソフトを使ったからと言って楽になるわけではないというのは経験済みだ。要するに仕上がりの問題なのだ。
 あれやこれやと試しているうちに新しいバージョンのソフトがダウンロードできたので早速インスールして意気揚々と制作に取り掛かろうとしてまたつまずいた。どうやら初期設定がリセットされたらしい。インターフェースの日本語化であるとかマウスの設定はやったばかりなのてで問題なく再設定したものの、ついさっき使えていた擬似的にマウスホイールの役割をするショートカットキーが利かない。どうしたものかと初期設定をチェックするとそれと思しき設定を発見。見事使えるようになった。
 それにしても操作する間隔が空くと経験を積み上げるどころかどんどん忘れてしまうようだ。気がつくと目が充血して真っ赤になっていた。

 冷え込むのでファンヒータースイッチを入れた。少しすると温まるのでスイッチを切るとまた冷え込むのでスイッチを入れる繰り返しだった。夜になって買い物に出ると雨が雪に変わった。いよいよ冬の到来だ。


プランク:60カウント
腹筋運動(Vシット):30回
背筋運動:10回
腕立て伏せ
1回目:105回
2回目:105回

2016年11月8日火曜日

位置

 曇り。昨日は外出しなかったので運動も兼ねて自転車を出そうかと考えたが、どうもイマイチ気が乗らないのは気温が低いせいだろうか。朝の腕立て伏せも調子が出ない。毎日100回を2セット続けられていたのに1セット目が2か月ぶりに100回を下回ってしまった。身体が温まっていないせいかもしれないと考えていたら寝起きの腹筋運動と背筋運動を忘れていたことに気がついた。プランクは続けているものの効果のほどはよくわからない。慌てて今日のノルマをこなそうとしたら腕立て伏せを先にやったせいかいつもよりしんどい気がした。

撮影:2012/11/09

 雨は降っていないようなので外出することを検討しつつ机に向かう。
 昨日ペン入れしていたカットを彩色して漫画のページに配置してみようと思った。やっていることはいつもと同じなのに手順が違うので予想以上に手間取る。
 最近のアプリやソフトはクラウドを利用することが当たり前になっている。それは便利である反面、どこに何を保存したのかわからなくなってしまいかねない。しかもオリジナルの保存形式だと汎用性はなかったりするのでややこしい。
 彩色にも手間がかかったが、配置する際のフォーマットでまた混乱した。いつも使っているイラレなら詳細な数値設定が可能だが、今日使ったアプリは面倒なことを簡単にできるようにするためか欲しい数値設定が見当たらない。基本にしているフォーマットはA4なのだが、コマを配置する基準は180×270mmを基準にしている。コマ割りの時に計算しやすいためだが、上端からは10mmにしているので紙面下部のスペースが少し広くなる。そのスペースを利用してページ番号などを付与している。そのためmm単位の設定が必要になるわけだが、コマのサイズや位置の設定が見当たらないのでざっくり中央配置で制作して、最終的に仕上げでサイズを整形する必要があるだろうか。
…よく考えてみると、下絵を配置して雰囲気を見たいだけだったのだ。つまりmm単位の設定は必要なかったのだが、設定がきちんとしていないと後で修正が大変になることがあるのでつい深みにはまってしまった。

 四苦八苦していると雨音がし始めたので今日の外出はあきらめモード。
 昨日作画したものに加えて今日も何カットか描いてデジタル彩色。そして配置…と思っていたが、ローテーションがうまく回らないまま夕方になってしまった。
 アナログ~デジタルの制作がスムーズな流れにするにはどうすればいいだろう。便利なツールがあるからと色々手を出し過ぎだろうか。

 ともすれば自分の位置を見失ってしまいかねない。


プランク:60カウント
腹筋運動(Vシット):30回
背筋運動:10回
腕立て伏せ
1回目:95回
2回目:115回

2016年11月7日月曜日

恒例

 晴れ。気温が低い。
 なぜか昨夜は夢見が良かった。吉兆だろうか。

 今日は月曜日なのでいつもならカレーを作る日。一応鶏肉は買ってあるもののまだ先週の分が残っているので見送ろうかと考えていた。それでニンジンも買わなかったのだが、確認したら買い置きがあった。材料が揃っているなら作っておいてもいいかという気持ちになったので調理を始めた。
 まずは鶏肉を切って塩胡椒。ヨーグルトに漬けている間に作画をしようと確認したらヨーグルトが怪しい色あい。そもそも安売りで買ったものなので賞味期限はとうに過ぎていたはずだから止むを得ない。ヨーグルトだけ買いに行く時間ももったいないので今日はヨーグルトなして作ることにしてすぐに調理開始。麺つゆもないのでなんだか手抜きだらけになってしまった。


撮影:2009/11/08

 カレーが出来てから机に向かう。外出していないのに時間が少ない気がするのはカレンダーソフトでスケジュールを確認しているせいかもしれない。調理の時間や食事の時間も省略できればと思うこともある。食べないわけにはいかないし買ってきて食べるより自分で作って食べる方が安心で美味しい。買いに行く時間を考えれば、結局省略はできないのだろう。

 例によってラクガキから始めてコンディションの確認をする。悪くないようなので下絵に手を加えることにした。以前ならワンカット描くために延々悩んでいたはずだ。今も悩みながらではあるものの取りつく島がないほどではない。悩んだことが成果につながることが手応えになる。描きたかったものが少しずつ表現できるようになりつつあるような気がすることが嬉しい。
 描いていると時間の経過を忘れてしまう上、日が短い時期なのであっという間に夕方の雰囲気が漂い始める。
「あれ?もう夕方か?」と時間を確認すると午後4時頃。まだ描けるとばかりに鉛筆を握り直す。いつもなら買い物に行く時間になっている。今日はその時間も作画に当てた。

 なんだかんだ言っても恒例になっていることというのは効率的にはなっているはずだ。ひとつひとつ悩んだり考えたりすることは少ないし慣れていれば臨機応変な対応も可能になる。
 気がつけば、毎日のスケジュールも同じことの繰り返しであることが多い。定例業務もそうだし食事のメニューも大して変化はない。作画にかかる時間も外出の時間もある程度同じとなれば、全体的な効率は悪くないのかもしれない。
 恒例になっていることが気分次第の惰性ではなく目的を持っているのであれば成果にも繋がりやすいのかもしれない。


プランク:60カウント
腹筋運動(Vシット):30回
背筋運動:10回
腕立て伏せ
1回目:100回
2回目:101回

2016年11月6日日曜日

全力

 晴れ。秋と冬のせめぎ合いか。それとも夏の残り香か。今日も風の強い日だった。

 先に身体を動かしておこうと思い自転車を出した。事前に少し調べてみたら大体10kmで1時間程度と考えていいのかもしれない。距離だけ見れば往復20キロ位は走れそうな気がする。ところが、写真を撮ったり寄り道したりするので実際には10kmで2時間程度かかっているだろう。
 風が強かったのでペダルを踏む足にも力が入る。肌寒いくらいだったのに書店に着く頃には身体がポカポカと温まっていた。
 そしてふと思う。
…最近、全力で走ったりすることがない…と。

撮影:2010/11/07

 無理をしないと言う事は、サボることとは意味が違う。できることをできる限りやって継続性を持たせることが目的だ。ところが、無理をしないでいると全力を出すことを忘れがちになってしまうのかもしれない。

 確かに毎朝の腕立て伏せは楽ではない。しかし、要求されるのは瞬発力だったりするので長い時間力を出し続けると言う運動ではないのだ。自転車の場合は、少し力を入れて走り続ければ継続的に力を使うことになる。今日のように向かい風に向かって走る場合は尚のことである。
 考えてみれば、腕立て伏せの目的の一つに脳内物質の分泌を促して発想ややる気に繋げるということがあった。それがいつの間にか数をこなすことが目的のようになってしまっている。
 自転車で走ることもずっと続けていることではあるが、走り方を変えることで身体や脳に与える影響も変わってくるのかもしれない。書店に着いた時の爽快感はそんなことを思わせた。今回は継続的に走ったと言っても大した距離ではないので短い距離でもしっかり走ることで効果が得られるのかもしれない。

 今年は街路樹の紅葉がいつもより美しく見えるきがする。プラタナスはもちろんの事、桜の木やサツキの植え込みの紅葉も絵の具が滲んでいるような赤である。

 帰宅して小休止してから机に向かった。
 裏紙へラクガキしながら調子をみると悪くないようなので清書用の下絵を引っ張り出した。清書用の下絵なのである程度納得した絵のはずなのだが、脳の活性が良いのかわずかな歪みが気になった。修正に取り掛かりつつ、こんなわずかな修正をペン入れで反映できるのだろうかという不安も頭を過る。だからと言ってそのままにすることが今後に好影響を及ぼすとも考えられないので可能な限り修正する。

 しばらく使っていなかったカレンダーソフトを使って一日のスケジュールを組んでみて驚いた。作画の時間が数時間程度しか確保できていないのだ。情報収集や運動がかなりの時間を占めている。制作意欲が高まれば、自ずと作画時間を確保することになるだろう。ただ、他のことに気を取られて言い訳にしないようにしなくてはならないだろう。


プランク:60カウント
腹筋運動(Vシット):30回
背筋運動:10回
腕立て伏せ
1回目:105回
2回目:110回

2016年11月5日土曜日

焚火

 快晴。風が強め。
 昨夜、ブログ用の写真の準備をしていて就寝が遅くなった。過去のデータから前倒して毎日の分をまとめてピックアップしているのだが、毎回のように時間がかかってしまう。選定した写真を加工してGoogleフォトにアップしブログにリンクする。手間のかかることをしているためだ。加えて回線速度が遅いので写真の読み込みに時間かがかかってしまうのだ。月ごとにアルバムを分けておけばよかったと今頃思いついても遅い。毎日の日付で追いかけていた写真も季節的に限界が近づいている。もっと早く写真からイラストに切り替えようと思っていたことを考えれば、よく続いた方かもしれない。

撮影:2010/11/06

 子供の頃にはまだ焚火の習慣があった。落ち葉をかき集めて焼き芋を焼くということはなかった気がするが、今のように石油製品の多い時代ではなく買い物にも買い物カゴを各自持参していた時代だ。豆腐を売りに来たら容器を持って行って買っていたのだ。家庭で出た紙などの燃やせるゴミなどは家庭用の小さな焼却炉などで燃やしていたのだ。やがて時代は石油製品を多用するようになった。そして各家庭での焚火は有害物質や煙も問題視されるようになり家庭での焚火は禁止になった。
 それまでは時々焚火の番をすることがあった。
 できるだけ火の粉が飛ばないように、煙が多く出ないようにと気をつけながらゴミを燃やす。火が鎮火するまでずっと見ているのと顔が火照ってぼんやりするので直視しないようにしていた気がする。それでも火が燃える様子を眺めているのは意外と飽きないものだ。最近では電気や灯油を使わないバイオマス燃料として暖炉などの設置する動きもある。薪が燃える様子を眺めているのもいいものだろうと思ったりする。

 最近、毎日つけている栄養管理アプリで夜の分まで先に入力してみたら食べ過ぎ状態になることがわかった。やはり毎日の運動はした方が良いのだろう。

 まずは机に向かってラクガキしつつコンディションの確認。昨日、漫画のストーリーについて話す機会があったせいかぼんやりしていたイメージの中に断片的なエピソードが見え隠れする気がした。

 食事を済ませてから自転車を出した。食べてからカロリー消費…意味があるのかないのかよくわからない。同じ時間でカロリー消費するなら歩いたりジョギングする方が効率的かもしれない。自転車を使うのは腰への負担を考慮してのことだ。2時間程度走れば、数字上はトントンになるのではないだろうかという予測。食べずに動くのは無理だし動かなければ健康上良くないから非効率でも続ける必要があるだろう。

 往復2時間のコースだと銀杏並木のある公園まで往復する程度だと見込んで自転車を出したが、途中のスーパーに一軒立ち寄ったくらいでは30分程度で着いてしまうことがわかった。いつもはあちこち寄り道するから時間がかかるのだ。
 銀杏並木は最盛期を少し過ぎているようで風が強かったこともありたくさんの落ち葉が道を覆っていた。土曜日ということで人出も多い。何度も出かけて写真を撮っているので今日はそのまま帰宅することにした。帰りは書店とスーパーに寄り道。すっかり暗くなっていた。

 帰宅してから再度机に向かう。調子よく描いている時は気がつかないが、時間を置いてみると気分が悪くなるほどの嫌悪感を感じることがある。好きな作家さんの絵は全体的な雰囲気に好感が持てる。それが作品への誘導にもなっているだろう。ところがボクの絵ときたらどうだ。観るものを拒絶してどうするのだろう。その原因を克服しなくてはならない。ホンの少しのバランスの狂いが嫌悪感を生んでいるはずだ。

 今見ているものは焚火のような平和なものではない。苛立ちという名の炎だ。その炎を鎮火するものは満足か納得か…あるいは別の炎へと転化させるか。いずれにしても焚火の番は続きそうだ。


プランク:60カウント
腹筋運動(Vシット):30回
背筋運動:10回
腕立て伏せ
1回目:103回
2回目:105回

2016年11月4日金曜日

道順

 晴れていると思ったら急な小雨。どうやら天候が不安定なようだ。

 先日、漫画をネットプリントして小冊子風にしていたので晴れていればリクエストしてくださった方に届けたいと思っていた。しかし、雨ということになると自転車で出かけるのは無謀である。今日届けなくてはならないわけでもないので日を改めようと思いつつ電車の時間を確認してみる。1時間に1本程度の電車が12時の時間帯だけ0本になっている。毎日の定例業務とストレッチや腕立て伏せ、それから朝食を食べる時間を考えると昼頃になってしまう。午後一時過ぎの電車だと帰宅が遅くなってしまう。

撮影:2006/11/05

 一度目的を決めてしまうと心理的に変更が難しい。可能なら予定は予定として実行する努力をした方が明日からの気持ちが楽になる気がする。
 心境の変化は天候左右されている気のすることがある。外出を断念した途端に雨が降り出したりすることがあるからだ。そう考えると不安定な天候に関わらず外出する気がなかなか変わらないことに何か意味があるのではないかと感じていた。

 意を決して朝食だけ抜くと日常の予定をこなし午前の最後の電車に乗るため駅に向かった。
 30分ほど経って滞りなく目的の駅に着くとまずは駅舎内の食堂で朝食兼昼食の月見そばを注文。写真を撮ったりしているうちに若干のびてしまったが、美味しいそばだった。それから徒歩で目的地へ。稲刈りの済んだ田んぼの向こうの山には雪が積もっているようだった。時折、細かい雨が降っているような気がしたが、実は風に流された雪が融けたものなのだろう。
 珍しく事前に電話していたのでリクエスト下さった方にもスムーズにお会い出来てお話しすることができた。漫画をお渡ししてそのまま帰宅することにした。すると別れ際に帰りの道順を説明してくださったのが気になった。行く時は駅の西口から出たからそのまま来た道を帰るつもりだったのに東口への道順を教わったのだ。どっちにしても電車は1時間に1本しかないのだから少し遠回りになってもちょうどいいのではないかと思った。そこで勧められたように東口の方への道を辿るとあまり見覚えのない店がある。
 自立支援…?
 業務の内容がよくわからないと思っていたら中から出てきた方に声をかけられた。NPOの代表の方だそうだ。北海道出身で東京を経て平成元年に移り住んで活動しているとのこと。活動自体も20年になるらしい。中に入ってお話しを…という事なのでお言葉に甘えてお話を伺う。
 自立支援とは高齢の方の認知症防止に限らず失業した若い方も立ち寄れるように広い意味での自立支援だという事のようだった。介護の必要な方の家族の相談も受け入れ悩みを持ち寄る事ができるような交流の場を提供しているという。一日300円で利用できる設定だそうだ。訪ねた時には5〜6人のおばあちゃんたちが運動をしていた。意外と大変そうな反復運動でボクの朝の運動より効果があるのではないかと思ってしまった。そしてみなさんお元気そうだ。
 サイトは現在準備中とのことなので何かお手伝いできる事があるかも知れないと思い名刺を渡して外へ出た。駅へ向かうと丁度帰りの電車の時刻だった。

 電車が駅に着くと夕陽が沈むところで買い物してから帰ろうとすると川沿いの家庭菜園で作業している方があった。そばにキクイモの花が咲いて夕暮れの背景が美しかったので写真を撮っていると声をかけられた。そこから畑の話や山菜の話、キノコの話などに発展したのでしばし立ち話。たまたま通りかかっただけなのでまたお会いする機会があるかどうかわからないが、手持ちのイラストカードを進呈して別れた。
  普段一人でいるので今日は随分多くの人に会ったような気がする。

 道順と人の縁。因り集まって何を結ぶのだろう。


プランク:60カウント
腹筋運動(Vシット):30回
背筋運動:10回
腕立て伏せ
1回目:105回
2回目:105回

2016年11月3日木曜日

反映

 風が強くて曇っていると思ったら雷雨になった。間もなくして陽が射し始めた。天候の変化が激しい。

 世間的には祝日らしい。机に向かうのが久しぶりのような気がする。
 先日描きかけて投げ出しかけたイラストに再度着手。以前どうしても描けなかったカットもちょっとした調子の違いで描けるようになったりする。今日はそんな感覚を味わった。調子の悪い時に迷路に迷い込むのは調子が悪い道筋をトレースしてしまうからなのかもしれない。


撮影:2005/11/04

 調子は良くなっているようなのでちょっと違うカットに着手。SNSやブログで使えるアイコンだ。自分のものではないものの少し前から気になっていたことだったので形にしたかったのだ。
 実際手がけてみると思った以上に鉛筆が走り、ペン入れの感覚も悪くなかった。そのままの流れで彩色へ進む。仕上げに英文を入れようと思い自動翻訳を使ったら何が正解かわからなくなったものの何とか完成。

 集中力を高め維持することができたのは目的を持って取り組んでいたせいかもしれない。いつもの制作の際にも目的がないわけではないのだが、練習などの作画を繰り返すと練習することが目的にすり替わってしまうのだろう。小さな達成感が大きな目標への道標となる様に気を配る必要があるだろう。

 勢いがあったので比較的短時間でまとめることができた気がする。日頃、体調や技術や感覚的なことで躓いてばかりいるのでこんな風に完成までたどり着けると気持ちがいい。


 汗水垂らして息が上がりそうになりつつも山の稜線まで一歩ずつ登った時があればこそ視界が開ける時の爽快感が味わえる。そして稜線に出たからと言ってそれが最終目的ではない。そして頂上の展望が開けているとも限らない。

 なぜ山に登るのか。
 その答えは一歩一歩にあるのかもしれない。

 日が暮れた頃になって慌てて買い物に出ると深いブルーの空にくっきりと三日月が浮かんでいた。


プランク:60カウント
腹筋運動(Vシット):30回
背筋運動:10回
腕立て伏せ
1回目:110回
2回目:110回

2016年11月2日水曜日

遊牧

 曇りのち晴れ。陽が出ればいくらか気温も上がる。
 そのまま作画に取り組んだ方が良いだろうかとも思ったが、天気が良いので先に身体を動かしておこうと思った。
 出がけに数日前に準備していたデータのことを思い出した。中止半端のままにすると忘れてしまいそうなのでコンビニでネットプリントしておいた方がいいだろう。パソコンから登録していざコンビニへ。PDFでまとめてあったのでそのまま両面プリントすれば小冊子のようにプリントできる予定だった。ネットプリントの操作をしていてふと気がついたのは「小冊子印刷機能」があることだった。調べてみると以前からあった様子。小冊子印刷ができるなら両面印刷するためにデータでページを組む労力が軽減される。年に数回しか利用しないし必要な機能しか使わないのであまり詳しくないのだ。


撮影:2010/11/03

 プリンターが故障して以来、必要があればネットプリントを利用しているものの料金が安くなると助かるなぁとは思う。改めて調べてみるとネットプリントよりメディアを使った方が安いのかもしれない。ただ、Macでフォーマットしたメディアが読み込めないという事態を何度も経験しているので、2度手間3度手間になることを考えれば、ネットプリントの方が確実ということになる。
 漫画の作品をプリントしたのは初めてかもしれない。コンビニのプリンターは全面プリントができないので余白が出来てしまうもののWebで見ていた時とはやはり存在感が違う。
 自己満足に酔いしれつつ小銭がなくなったのでおにぎりを買って小銭を作る。休憩スペースがあれば飲み物も買って昼食を済ませたいところだった。用意してあったデータを全てプリントしたら今度は別のコンビニへ向かう。缶コーヒーを購入して休憩スペースで今プリントして来た作品を折って小冊子にしてみる。ここでおにぎりを食べられたらいいのだが、さすがに別のコンビニで買ったおにぎりを鞄から出す気にはなれない。


 最近、ノマドという言葉を聞かないような気がする。リモートワークという言葉も同義なのだろうか。個人的にはノマド(遊牧民)という言葉の方が好きだ。ノマドにしてもリモートワークにしても事務所や会社に縛られないためには必要なものが手の届く所に必要である。休憩スペースのあるコンビニもあるのでネットプリントはそういうコンビニを選べば良いのだろう。たまにネットプリントを利用しただけなのにそういうことが刺激になる。
 缶コーヒーを飲みながら小冊子のようになった漫画を眺めながら悦に入る。プリント料金は市販されている漫画の単行本の数倍かかっているだろう。それはそうだ。世界にたった一冊の自分の漫画である。

 もう散っているかも知れないと思いつつ公園の銀杏並木の様子を見に行った。季節はソロリとゆっくり歩みを進めたようだ。銀杏の黄葉は最盛期を迎えていた。何枚かコンパクトデジカメのシャッターを切る。寄り道をした分、光が弱くなっていたのが少し残念だった。いつも休憩するベンチに座りコンビニで購入したおにぎりとコーヒーで遅い昼食をすませる。もう夕暮れだった。
 明日からまた天候が下り坂になるようだから今年の銀杏並木の黄葉も見納めになるだろうか。


プランク:60カウント
腹筋運動(Vシット):30回
背筋運動:10回
腕立て伏せ
1回目:105回
2回目:115回

2016年11月1日火曜日

紅葉

 曇り。今日も冷えていると思ったら雨音がし始めた。

 すぐに机に向かおうと思ったが、数日前からトイレの換気扇の埃が気になっていた。ほとんど掃除らしい掃除をしたことがないので見るからに埃がついている。だからといって特に不都合はないと思っていたのだ。取り外しできるのかどうかと思いスイッチを切って少し力を入れながら引っ張ったらいとも簡単にズボッと抜けてきた。そして詰まっていた埃がの塊がボロボロ落ちてきたので後に引けなくなってしまつた。てっきり埃は外へ排出していると思ったのに小さな換気扇の中に付着してしまっていたのだ。気になり始めると気になり続けるので仕方なく掃除することにした。換気扇だけと思ったが、落ちた埃をそのままにはできないということでいつの間にかトイレ掃除に発展。年末になってからやるより良いのかもしれないとも思う。


撮影:2007/11/2

 机に向かって少し鉛筆を走らせてみたが、例によって上滑りしている感じ。湿度が低いのだろうかガサガサと乾いた感じで芯を捉えられていない気がする。

 そういえば、数日前に自転車で走りながら口ずさんだ唄を録音してみようと思っていたことを思い出した。小学校の音楽で教わった「紅葉」である。調べてみると作詞作曲の著作権は切れているようなので唄って公開しても問題ないだろう。
 若い頃はアコギで作詞作曲をして唄ったりしていた。思えば若さゆえの想いを込めていたわけだが、今さら唄うにはいささか気恥ずかしいし、もうギターもろくに弾けなくなっている。ところが現代は音楽用のソフトも随分良くなっていて手軽に録音することが可能だ。少し触ってみただけで可能性を感じる。

 音楽は脳の活性にも良いというから気分転換も兼ねて少し録音してから制作に戻ろうと考えた…毎度ながら少しで済むわけはなかった。アカペラなので一回唄っただけではもの足りないと思い重ねることにした。ただでさえ喉が錆ついているので何度もやり直した上、雑音が入ってまたやり直し。雨なので道を走る車の走行音が録音されてしまう。気持ちとしてはハモりたかったのだが、なかなか音が取れないので今回は断念。楽器の音もすぐに使えそうにないので今回は見送ることにした。
 出来上がってみるとイメージよりちょっと暗い印象。キーを少し下げたためかもしれない。小学生には絶対敵わないにしてももう少し爽やかに仕上げたかった。

 空腹になって気がつけばもう夕方。慌てて食事をするともう外は暗くなっている。「なんだ、まだ集中できるじゃないか。」と安堵する。
 やはり衝動が大切ということだろうか。公開の際にそのままでは殺風景な気がしたのでジャケット用の写真を追加。

 買い物のための外出すら忘れていた。今日は雨も降っていたので外出しなくても良いかとも思っていたのだが、夜になって近所のスーパーに買い出し。雨はほぼ上がっていたようだ。

 音楽の方も続けた方が感覚的に良い効果があるのかもしれない。自分の漫画に自分で曲をつけたらどうだろうなどと考えることもあったりする。欲張りすぎてどれも実現しないようでも困るので出来る範囲にしよう。


プランク:60カウント
腹筋運動(Vシット):30回
背筋運動:10回
腕立て伏せ
1回目:105回
2回目:110回

漂泊

 2021年は変化が大きく波に揉まれるような日々だった。2020年が予想外の幸運に恵まれていたのかもしれない。その波に乗れないまま呑まれてしまったようだ。良いこととそうでないことが同時進行し、気持ちの切り替えに苦慮した。元々器用な方ではないからこう言う時には複数の人格の必要性を感...