2016年2月16日火曜日

復旧

 MacOSの移行に伴って必要になったメールデータの読み込みに時間がかかりそうだったのでMacに徹夜させて読み込み作業をさせた。予想はしていたが、朝になっても半分程度しか進んでいなかった。それでもプログレスバーはジワジワ動いているようなので出来るだけ負荷をかけないようにしていた。完了したのは昼ごろだったろうか。日常業務に間に合ったと思ったのもつかの間。Gmailのアカウントにアクセスではないという事象が発生した。昨日までアクセスできたし、ブラウザからのアクセスも可能となれば、原因はメールソフトの設定だろう。いろいろ調べてみたらどうやらGoogle側のセキュリティ設定の問題だった。Thunderbirdは問題ないのだが、ボクのMacのメールソフトがセキュリティが低いからということでブロックする設定になっていたのだ。自分で自分をブロックしているのだから情けない。設定を変更するとアクセスが可能になったものの今度はアーカイブされたメールデータをキャッシュに読み込んでいるようでまたフリーズ同然となった。

 Macの前に張り付いていても仕方ないので作画するため机に向かう。昨日は動きたくないほど調子が良くなかったのに今日は比較的スムーズだ。ちょいちょい離席してはMacの進捗を確認。
 寒の戻りがあると聞いていたので少し覚悟していたが、昨日に引き続き比較的暖かいようだった。暖かい日の翌日に冷え込む日には思い出す光景がある。県境にある大きな滝だ。車で30分くらいだろうか。坂道が続くのでさすがにこの時期に自転車で行く気にはならない。すぐそばに売店があって店員さんとも顔なじみになるほど通ったことがあった。気温が高ければ雪融けによって滝の水量が増えて轟々と山間を流れ下る。舞い上がる水滴は霧状になり急激な気温の低下によって木々の枝で氷結するのだ。その気象条件によって表情が違うので二度と同じ光景を見ることができないのではないだろうか。

撮影:2013/02/16

 今年はどんな表情を見せてくれるだろう。そんなことを思い巡らせるのはこの時期の楽しみの一つである。

 何とか読み込みは終わったが、毎回こんな調子ではたまらないのでGmailのアカウントはオフライン設定にしてThunderbirdでの管理を検討することにした。
 その後、情報チェックしていたら保存しておきたい記事があったのでpocketに入れておこうと思った。するとパスワードの入力の必要が生じたのでパスワードを管理しているデータを開いたところ…Macがクラッシュした。スキャニングのために古いOSを起動していたのでソフトだけでなくOSごとクラッシュしてしまった。OS9にはクラッシュに備えてMacsBugをインストールしてある。以前のMacはフリーズするとキーボード操作もマウス操作も受け付けなくなってしまうのだったが、MacsBugは簡単なコマンドの入力が可能になるというものだ。当時はフリーズが悩みの種だったので画期的なものに思えていた。もっとも再起動するくらいが関の山だったが、今回もMacsbugの出番になってしまうという事態に陥ってしまったわけだ。最近、大きなクラッシュがなかったので油断していたのも確かだ。しかも古いMacOSには現在のMacOSXのようにTime Machineというバックアップ機能がない。代わりにBuckupというソフトがあるが、セキュリティ面を考慮したつもりでバックアップ対象にしていなかった。
 MacOSを再起動し修復が完了し、データを開こうとしたらまたOSごとクラッシュ。またしてもMacsbugの登場である。それを何度か繰り返しているいるうちに徐々にヤバイと思い始めた。こんな時のために別途保存したデータもあるが、それもしばらく前だったはずだ。そうこうするうちにpocketについてはパスワードのリセットで何とかなった。しかし、利用しているWebサービスは他にもたくさんある。セキュリティを考慮してパスワードをバラバラに設定しているのだが、当然憶えきれないからリストにして保存していたのだ。
 久しぶりにデータ復旧ソフトを探し回ることになった。何とか見つけたデータ復旧ソフトは一万円以上する代物だったりする。試用モードで使ってみたが、残念ながら復旧できないらしい。昔はどうやっていたのか記憶を辿るとNorton先生が思い当たったが、データを削除してしまったわけではない。破損してしまったデータを復旧出来たかどうか記憶が定かではなかった。念のために別途保存したデータを確認すると2014年7月が最新になっていた。約1年半の空白がある。この期間はネットでの活動が活発だった時期と重なる。
 ふとMacのキーチェーンアクセスのことを思い出した。キーチェーンアクセスはMacOSXに標準でインストールされているユーティリティでインターネットなどで使用したパスワードを一括管理している。普段意識することがないのであっかり忘れていたのだ。
 キーチェーンアクセスを恐る恐る起動して確認した。すると欲しかったパスワードのいくつかが見つかった。こんなことがなければキーチェーンアクセスの重要性に気づくこともなかったかもしれない。

 実際にはパスワードが必要な局面にならないとどれくらいのパスワードが失われたのかわからないが、気になっていたいくつかは確認出来たのでホッとした。

 とりあえずボク自身は復旧の方向である。


 腕立て伏せ:101回



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