撮影:2006/02/06 |
今日は珍しく朝から鼻歌を口ずさみたい気分になった。春の兆しだろうか?せっかくなので録音してみようと思い立ちMacの前で唄ってみる。手探りということもあるが、納得行かないので何度もやり直した。どうやら喉が錆ついている模様。ピッチを合わせるのが意外と難しい。重ねて録音したくなったのでピッチのズレが問題なのだ。
20歳の頃はそれなりに熱心にギターを練習していたが、仕事が忙しくなったり近所迷惑を考えるようになって次第に弾かなくなってしまった。たぶん唄うことが好きなんだと思う。だから演奏出来るならギターでなくてもピアノでもいい。にも関わらず、あれやこれやと手を出した割には何一つモノになっていないというのが実情だ。
才能があるとかないとか話題になることがある。個性という意味での才能は誰もが持っているのではないかと思う。まずは基礎になる才能。言うなれば礎才がある。そこに努力を積才していくことでより大きく強固な個性が構成されて行くのではないだろうか。もっともそれは容易なことではない。
以前、やなせたかしさんのサイン会に出かけたことがある。「詩とメルヘン」という雑誌の企画だったろうか。会場は若い女性でいっぱいだったのでいささか身の置き場に困ったが、ボクは詩とメルヘンの読者であったしイラストコンテストに応募したりもしていた。やなせ先生は「手のひらを太陽に」の作詞者であり、アンパンマンの原作者でもあり、詩とメルヘンの編集長でもあった。そのやなせ先生が歌うコーナーがあった。何の曲だったか憶えていないが、堂々と、朗々と歌う様子が印象深かった。
ボクは緊張しいなので初対面の人に囲まれて唄うほどの度胸はない。せめてMacの前でボソボソ唄うのが関の山なのだ。
それでも鼻歌が出るような精神的なコンディションは悪くない。思えば、父も仕事をしながら鼻歌を唄ったり口笛を吹いたりしていた。子供の頃からその様子を見ていたからてっきり父はその仕事が好きなんだと思っていたら、特別好きなわけではないと言うので驚いたことがある。好きな仕事でなくても楽しんで仕事していたのかも知れない。実際、神経の使う職人の仕事は楽ではないし、春夏秋冬の厳しい環境で汗を流して働いていた。長男でありながら継がなかったのは、その仕事は真似出来ないと恐れを為したからである。
そしてボクには何が出来るだろうと考える。
いつもここから。いつもこれから。
腕立て伏せ:110回
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