2016年2月1日月曜日

衝動

 夢に飼育小屋が出て来ることがある。小学校にあったような小さな飼育スペースに馬だのカラスだの猫だのウサギだの広い世界で自由に活動すべき動物たちが所狭しとひしめいている。しかもよく懐いている。昨日の夢でも飼育小屋が登場した。先日他訪ねた折りにはみんな元気だったが、白い馬の額の辺りが赤く皮膚炎になっていた。狭い所で飼育しているせいだろう。

 夢から覚めてふと思った。
 彼らはボク自身の衝動ではないのか。
 広い世界を自由に駆け回ることが出来るのに理性という飼育小屋に押し込んでしまっているのではないだろうか。飼いならしてしまっているとすれば、その方が問題なのかもしれない。野を山をそして空を自由に舞うために彼らの力が必要なのではないだろうか。

撮影:2012/02/01

 晴れていたので先に買い物を済ませようと自転車を出した。例によって歩道には雪が残っている。スーパーの駐輪スペースにも雪。こんな日に自転車で出かける人も少ないのだろう。閑散としたホームセンターで店員同士の会話を耳にした。
「もうちょっと…ホンの少しだけボリュームを下げてもらっていいですか?」
 一瞬、耳を疑った。言われた方は若干ムッとしているような気配を感じる。こんな静かな店の片隅で鳴っている音楽のボリュームをさらに下げろと?省エネが目的ではないだろう。以前はもっと活気のある店だった気がする。地元の魅力のひとつでもあったのではないだろうか。近所に出来たショッピングモールの活況のせいにしてしまうのは簡単だが、閑散とした雰囲気の店内では客足が遠のくのも無理からぬことに思えた。
 目的を忘れそうになりながら店内を歩く。
 最近、寒いこともあって入浴時の湯加減を熱めにしている。ただ、一体何度になっているのか計ったことがなかったので湯温計を探しに行ったのだ。事前にネットで検索した感じでは700円前後のようだった。ただ、デザインが子供向けな感じなので購入の動機に繋がらなかった。ホームセンターの入浴用品のコーナーを見てみるとネットで見かけたものが陳列されていた。価格も予習通り、デザインもまたかわいい感じ。この際かわいいものでもいいのかも知れないと思いつつさらに店内を見て歩くと温度計のコーナーがあって500円台の湯温計も見つかった。デザインは特にかわいいわけでもないので購入した。その後で用があったので100円ショップに立ち寄った際に念のため入浴用の湯温計を探したらなんと販売されているではないか。若干ショックを受けたが、かわいいクジラさんの湯温計だったので何とか気持ちに蓋をした。100円ショップでは防寒用のルームシューズに使用する靴の中敷などを購入。他に必要なものを揃えるために何軒かの店をハシゴして帰宅した。約2時間の行程だ。毎日これくらいは走った方がいいのだろうか。焼そばで昼食を済ませた。
 さて、夜になって浴槽にお湯を溜める。追い炊きが出来ないタイプで沸かしたお湯と水を合流させて1つの蛇口から出すのだが、付きっきりでいるのは時間がもったいないのでその間に布団を用意したり歯を磨いたりしている。そして良い頃を見計らって温度を調節するのだ。そろそろいいだろうと思ったらさっきの出方より勢いがある気がした。よくあることなのであまり気にせず手を入れて湯加減を確認して見ると案の定ぬるい気がする。そこで今日購入した湯温計で計ってみると…46℃「危険」と出た。
…いつも熱々の湯に肌を真っ赤にしながら入っていたので湯温計の精度の方に疑問を感じてしまう。もっとも、温泉に行くと他の人が熱いと言って入れない湯温が平気だったりするから思い当たる節がないわけではないのだ。要するに鈍感なんだろう。
 入浴時には44℃になっていたのでいつもの温度に比べれば躊躇いなく入れるレベル。長湯するにはいいかも知れないと思った。浴槽に出入りすると湯温も下がる。最終的には41℃まで下がった。ボクとしては湯冷めが心配になる温度なのだが、一般的にはこれが適温ということらしい。そういえば、子供の頃から熱い風呂が好きで後で入った母がよく驚いていた。せっかく湯温計を買ったことだから少し気にかけてみようと思う。

 今日の制作はあまり長い時間は取れなかったが、アイディアのラフを少々。描くことが世界観の設定にもなるのでちょっと描き始めたことが予想外なことに発展することもままある。それでまた横道に逸れてしまうのが困りものだ。


 腕立て伏せ:105回

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