2016年1月3日日曜日

冬何処

 小春日和を思わせるほど暖かい日となった。暖房費の節約になってありがたいが、しわ寄せがコワい。雪が少ないと思っていると大雪になるのが毎年パターンだ。さもなくば、ここの所の夏の猛暑。天井知らずかと心配になるほどの気温の上昇との関連性はどうなのだろう。

…とは言え、自転車移動の日々だから雪がないのは助かる。少し厚着して出かけたのでしばらく走ると汗ばむほどだった。中腹程まで白く雪に染まっていた山々は冬枯れの木々の色になっていた。こんなに暖かいとフキノトウなどの山菜が間違って顔を出してしまうのではないだろうか。春の味覚は雪融けの後に限る。冬の間、厚く大地を覆い適度な湿度を保って大地を厳しい寒さから守っている雪がなければ、春風が吹く頃に瑞々しい大地の息吹を開かせることが難しくなるのではないか。
 雪は厳しいほどに優しいものなのだ。
 少し書店に立ち寄ってコーヒーやコーヒーフィルターなど買い求めつつ自転車を走らせる。町には正月らしい飾りが目立つわけでもない。正月は1日から営業している店も多いようで益々正月らしさを見つけることが難しい。ただ、産直の店がまだ開いていなかったことが正月らしい気がした。
 最終的に近所のいつものスーパーに立ち寄るとお米がセールになっていた。年末に購入を控えていたが、近所とは言え雪が積もっていると自転車が走れなくなり10kgの米を担いで帰るのは楽ではないので購入した。

 帰宅して机に向かう頃には夕暮れ時。灯りが必要な時間だ。少し描いていると電話が鳴った。しばらくご無沙汰している知人なのでたまにはと思い長電話になってしまった。

 この暖かさは火曜日くらいまで続くらしい。
 瞬く間に過ぎて行く2016年。
 何を残すことが出来るだろう。

腕立て伏せ:110回

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