2016年1月29日金曜日

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 魚釣りの夢を見た。
 渓流にはたくさんの小魚が泳いでいたが、大きさが気に入らない。もっと大物はいないかと水の中を観察していると、瀬になっている所に穴を掘って潜り込んでいる大きな魚を見つけた。同行した人は「スズキだろ」と言っていたが渓流にスズキはいないだろう。尾びれを掴んで引きずり出すとちょっとしたサイズのマグロのようですらあった。少し下流に落ち込みがあって淵のようになっていたのだが、ボクは何を想ったのかせっかく掴まえた魚をその淵に放流してしまった。するとさっきまでマグロの様な容姿だったその魚はサイズそのままに巨大なタラのような姿になった。そしてそばにあったコンクリートの壁面にジャンプして張り付いたのだ。その時にはハゼのような印象に変わっていた。

 今日も制作…ちょっと出足がウマくなかったのかもしれない。夕方、スキャニング出来たカットは一点だけだった。外出していたわけではないのに手間取っていたのは積み重なった下絵の山を整理していたのだ。新しい紙に描く場合は新鮮な気持ちで取り組むことが出来るが、過去の下絵はネガティブな気分になりがちだ。「どうしてこんなにヘタなのか」「どうして下絵のままなのか」とツッコミどころも満載である。ペン入れ済みのカットはどうかと言えば、これまたどうしようもない絵になっていることが多く、救いようのない状態になっている。そんな絵は捨ててしまえば良いようなものだが、ホンの数パーセントでも次回へのヒントになりそうな要素があればなかなか捨てられないと思ってしまう。
 そう言う状態になる原因は簡単である。安定した下絵が描けていないから何枚も下絵を描き、ペン入れの実力がないからと繰り返し下絵を描く。そろそろいいだろうとペン入れに手を出して失敗の山を築くということなのだ。
 スキャニングしたカットを配置して見ると設定が安直ではないかと思えて来た。彩色も捗らない。漫画としては超短編なので間延びしないようリズムも大切だろう。
 思えば、noteを始めてから多くのフォロワーさんに励まされ支えられて来た。ボクに出来ることと言えば、元気で漫画やイラストを描くコトだけだ。そのための必要な苦悶であれば乗り越えなくてはならない。

 夜になってカレーを作ったが、煮込みすぎてジャガイモの形がなくなる程になってしまった。そこへルーを投入したせいか融け具合が良くない。味は悪くないので珍しく2皿食べてしまった。

 明日は買い出しの予定…でも、雪になるだろうか。

腕立て伏せ:110回

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