2016年2月19日金曜日

維持

 今日は日中陽が射して気温が上がったおかげで制作も勢いづいた。
 制作中の漫画は週末のアップを考えていたが、追加のカットを描いて配置出来たのでその流れでアップすることにした。堪え性がないというか我慢できないというか熟慮が足りないというか…とは言え、本編は昨年末あたりから描いているので時間がかかりすぎである。1月末の漫画コンテストに応募することを考えていたのだから無計画も甚だしい。

撮影:2011/02/17

 今回は背景を3Dソフトで制作出来たので背景の処理に悩むことが少なかったかもしれない。もちろん3Dの工場を制作する時点で結構悩んでいるので、自覚はないが時間そのものはかかっているのだろう。これまで描いてきた作品と比較しても密度の高いページに出来たのではないかと思う。ただ、背景とセリフに頼った結果、ゴチャゴチャして混み入ったイメージになったとも言える。ボカシ効果などの採用で背景をシンプルにすることにも配慮が必要だろう。


 これまでに比べて良いものが描けているかという点についても自信を持って大丈夫と言えないのが正直なところだ。それは今回のページについて情感の類が表現できていないからだ。
 過去の自分に勝てないことは、これまでも出来る限り精一杯描いてきたことを意味する。悔しい一方で嬉しくもあり、やり甲斐にもつながる。
 視覚的に克明な描写に気を取られていると肝心な心の描写が置き去りになることがある。続く予定があるのでオチも弱い…と、言い訳を並べればキリがないのだが、週末に予定していたアップを今日にしたのには、追加で描いたカットが意外とスムーズに描けたからである。実は消しゴムをかけた時にインクが乾いていなくて汚れてしまったので諦めかけたのだ。しかし、スキャニングしてみるとデジタルの修正で対応できたのだ。これには次への可能性を感じさせられた。スキーのように転び方を知ってこそ次への挑戦に繋がることに似ているだろうか。常にパーフェクトを目指す気持ちは大切だ。けれど、転んでも大丈夫という安心が次の一歩を踏み出す自信になることもある。
 いつになっても思うように描けなくて悩むこともある。それでも水が一滴ずつ溜まるように時期が来たらコップから水が溢れ出すように描けるのかもしれない。
 意地があるからこそ維持できているのだろう。

 腕立て伏せ:103回

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