撮影:2011/05/23 |
折しも田植えシーズン。田んぼの水面には遠く残雪をいただく山々や広い青空に白いちぎれ雲を映していた。あちこちから野鳥のさえずりが飛び交っている。農耕機械と田植えに勤しむ人…アオサギが餌を求めて歩いていた。
いつもより早い時間に自宅を出たので焦って走る必要はない。目的地までノンストップで走れば1時間半くらいだろう。今日は天候も良いので写真を撮るために道草しながら走った。
陽射しも風の匂いも夏の気配を感じさせ、大きくなりつつあるサクランボがところによって早くも色づき始めていた。アヤメとかショウブとかカキツバタといった花が咲く時期になのに区別がつかないのは品種によっても佇まいが違っているせいだろう。淡い紫色や白っぽい特徴的な花はテッセンとかクレマチスだろうか。この辺りも区別がつかない。ミヤコワスレの花も花期を迎えていた。季節の移ろいを確かに感じ取り、出番を待っていた花が次々に咲いている。
目的地の少し前、いつも立ち寄るスーパーに入って驚いた。閉店の案内が貼り出されていたのだ。昼食用におにぎりや飲み物を買うことはあったものの多くても1か月に1回程度しか利用していなかったとは言え、ないとやっぱり不便だ。時間帯の関係もあるだろうと思いつつ客が多いとは言えず、閑散とした印象だった。スーパーなので安く買えるのが魅力だったため無くなってしまうのは惜しいと思った。何より地元の人たちにとっては不便になるだろう。
道の駅に立ち寄って顔馴染みのデザイナーさんと話し込む。共通の問題意識があるので世間話で無駄な探り合いをする必要がないので自ずと会話が弾む。どうやら近くに新しいスーパーが開店するらしい。典型的な田舎町なのでスーパーが閉店と開店を繰り返している。不便になるかと思われた地元の人もいくらか助かるのではないだろうか。高齢化と過疎化が進行する田舎町の再生の道は見つかるだろうか。デザインやアートは時に地域再発見に繋がることがある。いかんせんクライアントの発注がなければ動けない現実もあるので地域の視覚的なデザインのみならず人の流れや気候に合わせた視点でリデザインできる立場の人が重要であることは言うまでもない。しかしながら見えないものをイメージすることは容易ではない。
普段引きこもって漫画を描いているので久しぶりに人と話をしたような気がして充実感を感じた。また話す機会を持とうということで意見は一致をみた。
いつものコースを走っていつものところに立ち寄る…ちょっとコースを変えてみようとしたら果樹園に入り込んで迷子になるハプニングもあったが有意義な一日になった。
腕立て伏せ
1回目:100回
2回目:103回
自転車走行距離:約40km
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