2016年5月4日水曜日

成長

 久しぶりに天候が落ち着いたので自転車を走らせることにした。
 前回採れなかったコゴミの確認である。あっという間に10日間が過ぎ去っていたわけだが、サクランボやモモ、ラフランスの花は既に終わりを迎え、リンゴの花が最盛期。野にはタンポポ、菜の花、藤の花が花期を迎え、公園などではサツキやツツジが花を咲かせていた。
撮影:2007/05/04

 そろそろ環水平アークの見られた季節ではないかと何度か空を見上げたが、今日は出現しなかったようだ。帰って確認すると2011年の5月3日だった。

 今年は暖冬ということで季節の進行が早いと言われている。実際、桜の開花も早いと感じていた。ところが、毎年確認しているヤマザクラは早すぎる印象ではなかった。そしてコゴミである。産直の店での山菜の出方も早い気がする。過去の10年ほどの写真を確認すると今年より早い年もあったようだ。過ぎてしまうと忘れてしまうのだ。行動範囲も毎年同じなら記録としての意味も出てくるのだろう。不安定な生活がずっと続いているのでそれも容易なことではない。

 自転車はわずかに向かい風。それがなかなかに堪える。穏やかな日和の中を走っていると間もなく汗が滲んできた。帰りが寒くなることを想定して少し重ね着していたせいだ。汗をかいた時のためにと背負っている着替えが地味に重い。いつだってそう。万一に備えた結果、行動が制限される。
 目的地に到着すると、コゴミの最盛期から微妙にズレてしまったようだ。成長の早い株は伸びすぎていて成長の遅い株はこれから…たぶんここ3日くらいが勝負だろう。それでも天ぷらで10人前程度は採れたろうか。車があって足繁く通えるなら2日に1回くらい通いたいものだ。住んでしまえばいいのだが、そんなお金があったらまず車かな。天ぷらにすると美味しい藤の花はまだ蕾だった。それでも試しに食べてみようと摘んで帰ることにした。

 帰路では、先日も通った道を帰る。眺めのいい畑で言葉を交わした農作業中の方にまたお会いした。
「花が終わるの早いですね〜。」と言うと「そうなのよ〜。私もあれから来てなかったんだけど、もう小さい実になってるのよ〜。」とのこと。
 たった10日前に満開だった果樹の花はもう実になろうとしている。毎年のこととは言え、何と言う成長の早さだろう。
 産直の店に立ち寄るとGWとあってたくさんの客で賑わっていた。ジェラートのコーナーに列を成している。山菜はあらかた売れてしまっていたようだ。
 
 5月中にまた出かけなくてはならないかもしれない。
 取り敢えず気にかかっていたコゴミは確認できたので制作の方に集中できそうだ。


腕立て伏せ
1回目:103回
2回目:110回

自転車走行距離:約40km

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