2017年10月9日月曜日

漫然

 曇りのち晴れのち雨。日中は爽やかで比較的過ごしやすい日になった。

 思うところあって自転車で外出。ちょっと視点を変えた写真を撮ってみたかったのだ。ここ数日、気温は上がっているものの秋は麓にも少しずつ下りて来ている。街路樹や公園樹の紅葉、赤とんぼ、季節の花。ススキの穂が風に揺れていたり田んぼでは稲刈りが進んでいたり。

撮影:2015/10/10

 写真映えするようなスポットへ遠出すれば個人的な満足感は得られるとしてもそれ以上を求めるののは難しい。例えばストックフォトで販売することを考えると名所の写真は撮り尽くされているばかりか足繁く通わなければ撮れないような写真がひしめいている。しかし、視点を変えることで見ているのに見えていないものを再認識することができれば、近所であっても十分なのではないだろうか。見慣れてしまっている風景の中に魅力を見出せるかどうかがポイントだ。
 地域起こしなどでも言われることだが、ありふれていると感じている地元の魅力に気がつくことは難しい。ある意味では外を知らないと内には気がつけないものかもしれない。

 自転車を走らせてスーパーでパンとコーヒーを買い、近所の公園へ行って写真を撮りつつ軽い昼食にした。
 公園のイチョウ並木はそろそろ黄葉が始まっていて銀杏の実がたわわに実っているのが見える。ここ数年、春の桜の時期と黄葉の時期になると訪ねているのでもう見慣れた風景になってしまっているのは確かだ。その見慣れた風景の中に考えていたテーマに沿って撮影できるかと被写体を探す。
 言うは易く行うは難し…何事もそうだ。テーマが決まっているのにそのテーマを捉えて撮ることは容易ではない。それは対象が自分の創作物ではないためかもしれない。これまでも度々テーマとしてきたことなので今更感がなくもないが、そのテーマをクリアできていないことが問題なのだ。

 機材の性能が高まっているのでともすれば撮影者の技量が問われなくなりつつある。しかし、今の所はまだ「何を撮りたいか」という意図は撮影者が握っているはずだ。漫然とシャッターを切っていると撮るのではなく撮らされているような写真になってしまう。本当に意図を持ってシャッターを切っているのか意識することが大切なのかもしれない。


プランク:60カウント
腹筋運動(Vシット):60回
背筋運動:20回
腕立て伏せ
1回目:100回
2回目:116回

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