2016年5月23日月曜日

抑制

 田植えの時期になると一面が緑の季節を迎える。ところが、そんな緑の田畑の中に枯れ草色の縁取りをしている田んぼを見かけることがある。おそらく除草剤だろう。人手不足の中、作業の負担軽減や効率化を考えた結果だろう。除草剤による作物への影響は少ないということだと思うが、やはり緑の季節に枯れ草色の縁取りを目にすると内心穏やかではない。

撮影:2013/05/24

 コーヒーかすは発芽抑制作用があると聞いことがある。実際には使用量の関係もあるので効果があると断定するのは難しいようだ。
 雑草として名高いセイタカアワダチソウは根から「アレロパシー」と言われる発芽抑制物質を出しているらしい。その為、他の植物が育ちにくい環境を作り出すが、何年か経つとセイタカアワダチソウ自身が生育できない環境になるのだという。自然由来のものなら化学物質より安心のような気もする。そんな単純なものではないのだろうか。少し調べてみると様々な植物が他の植物に対するアレロパシーを持っているようで中には利用している様子をよく見かけるものもある。
 田畑ばかりではない。近所の公園にも除草剤を散布して公園全体が枯葉色になっている所もあれば、近所の人がボランティアでコツコツ草取りしている所もある。仕上がりは一目瞭然。除草剤を使っていない公園は春ともなれば一面が緑の絨毯となりタンポポなどの花が咲き誇り桜の花見にはもってこいの場所となっている。
 止むを得ないこととして利便性を優先することで失われていることの大きさに気づくことは難しい。

 今日は昨日の疲れが残っているようで思うように描けない日だった。それでも机に向かって鉛筆を走らせる。ただ惰性で描いているだけで上達するとも思えないので何とかコントロールを取り戻したい一心で書いていた。過去の絵を手にとっては「ひどい絵だなぁ」とため息をつく。
 気温が上がったこともあってか集中力の持続が難しい。前に本棚があったりしてちょっと開けづらくなっていた窓を開けると風が通って気持ち良かった。外の雑音が入ってきたり音楽が外に聴こえてしまったりするのが玉に瑕ではある。何しろエアコンもない部屋なのでこれから本格的な夏に向けて過ごしやすい環境づくりも必要だろう。
 夕方になってホームセンターへ出かけて簾を2枚購入。


腕立て伏せ
1回目:102回
2回目:110回

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