2016年5月25日水曜日

感涙

 曇天。昨夜見たテレビドラマの余韻が残っていていつもより早く目が覚めた。
 ネット上で期間限定の無料視聴ができるということなので再び視聴。涙腺崩壊。ここまで胸に迫るドラマは近年稀に見る作品ではないだろうか。最近とんと映画館にも足を運んでいないが、映画館で落涙するほど感動した記憶がないかも知れない。それほど胸に迫る内容だった。
 もっともTwitter上での反応と比較して視聴率はそれほど高くないということなので一部の視聴者にウケているだけなのかもしれない。
 漫画家やアシスタント、そして出版に関わる編集者を扱った作品で漫画を描く者、あるいは夢を追う者にとって興味深い内容となっているのではないかと思う。

撮影:2011/05/26

「本当にやりたいことは何か」
 明確な答えを持つ人はどれくらいいるのだろう。答えを持っていることで人生が楽になるわけではない。むしろ険しい人生となるかもしれない。就職すれば希望通りの仕事をさせてもらえるとは限らないし起業したからといってやりたいことができるとは限らない。臨機応変に他人のやりたがらないことを率先してやって行ければ、世の中はそんなに悪くないのかも知れないとも思う。
 それでもその答えがあれば、時に暗い夜道を照らし、時に行く手を指し示し、そして時には旗印となって今ある処を世に示すこともあるだろう。長い間、その答えに封印をし玉ま流されて生きる幸せを選ぼうとしたこともあった。しかし、ただ流されて生きるにはあまりに激流だった。揉まれた挙句に何もかも見失ってしまったのだ。可能性の道を一つ一つ潰して残されたのは、結局子供の頃に想い描いた夢だった。
「漫画家になりたい」
…温存といえば、聞こえがいいかも知れないが、自分自身と向き合って本当にやりたいことから逃げていたに過ぎないのではないだろうか。戦わないことで挫折しないようにしてきただけではないのか。
 すでに帰るべき所はない。前に進むしかないのだ。
 そして、また向き合うべき問いがある。
「本当に描きたいのは何か」
 その答えなくして人生をかけてしまっている意味がないとさえ思える。

 調子が良くないと言いつつ描き続けていた下絵を整理してみると、いつの間にかまた結構な量が溜まっていた。ペン入れするとまた台無しにしてしまうだろう。それでも少しずつでも安定しつつあるのではないかと思う。気がつけば6作品以上を同時進行しようとしていた。

 雨がぱらついていたようだったが、午後になってタイミングを見計らって買い物に出た。カレー用の具材など買い揃えて帰宅。明日からまた天候が下り坂なのだろうか。

 夜になってまた昨夜のテレビドラマを視聴して感涙。
 誰に感謝すればいいのだろう。


腕立て伏せ
1回目:103回
2回目:107回

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