なぜ描くのか。
意味するところは多々あれど、描かないためだとしたらどうだろう。
光を描くために影を描くように何もない空間を描くために描いているのだとしたら…空間を描(えが)く…つまり描かないことである。元々、言葉やデザイン、写真や絵画、そして音楽は形のないものを伝えようとしている。描くことによって描(か)いていないものを描(えが)こうとしている。
そう考えると、画面構成における空間・空白・余白の意味が俄かに重要に思えて来る。
撮影:2006/08/27 |
ボクは確かに絵を描いたりイラストを描いたり漫画を描いたりしたいと思って描いてきた。もしかするとその答えが「描かないこと」なのだろうか。
気候のせいかバイオリズムのせいかわからないが、体調が良くない。
作画もかなり調子が悪い。目・鼻・口のバランスが取れない。脳内にあるキャラクターのイメージを模写するようなものだから脳内のイメージが明確でないと作画による確定ができない。つまり体調や精神状態の影響を受けやすいのだ。
空間を描こうとしていたのにまたキャラクターを描くことに集中してしまった。しかも結果は出ていない。
この2年、同じような愚痴を並べながら描いてきた。
この先、何があっても描くことを手放さずに居られるだろうか。
ふと、そんなことを思った。
20代の終わりに筆を置いてから長いブランクに甘んじてしまった。必要な経験をするためだったかも知れない。しかし、コンディションを取り戻すには長い時間が必要となった。もしまた描くことを手放せば、この人生で描くことを取り戻すだけの時間は残されていないかもしれない。ただ、生きていれば様々な出来事がある。そんな中で二度と描くことを手放さずに生きられるだろうか。正直なところ、甚だ自信がない。
光を描くために影を描き、描くことは描かないことだとすれば…この自信のなさこそが武器だというのだろうか。
腕立て伏せ
1回目:101回
2回目:109回
腹筋運動(Vシット):30回
背筋運動:10回
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