2017年2月11日土曜日

反芻

 雪。小雪は次第に本降りになった。

 今日も作画に取り組む。まずはこれまで描きかけになっていたカットの修正から始めた。修正というものは描いた時よりよくするのが目的だから当然精神的にも技術的にもより良い状態になっていることが必要ではないだろうか。そうでないと描きかけのカットは一向に良くならないばかりかボツへ真っしぐらということになる。

 何が原因で良くないのかがわからないでいることが少なくない。ただ、良くないということだけがわかる。それが一目でわかるようになれば描きかけで止めてしまったりボツにすることも少なくなるはずだ。
 しばらく修正に専念する。クロッキーのような線画の修正が中心なので重要なのはバランスや動きである。不自然さが修正されると突然存在感が感じられるようになるはずなのだ。

 思うままにペンを走らせていると高速で作品を描くイメージが不意に浮かぶ。今はまだ辿々しく小さなことに気を取られてはいちいち躓いている。迷いなく描くことに専心することができるようになったらどんなに楽しいことだろう。

 漫画は思い描いていたよりずっと奥が深かった。ストーリー・作画・構図・リズム…そんな一つ一つをクリアしなくてはならない。簡単に克服できるものではないからこそ挑む価値もあるというものだ。

 それから昨日の反省を踏まえつつ新しいカットに取り組むことにした。反省を踏まえて…と言ってもカットが変われば留意点も変わる。今日は描きかけの漫画のキャラクターに昨日の作画タッチを反映されようと考えていた。内容によって無意識に作画タッチを切り替えているのだが、厄介なのは自分でうまく使い分けられていないことである。昨日のカットはどちらかというとよりリアルな描写に近かった。漫画のキャラクターにそのまま反映するには無理があるのだ。意図としてはそれらを融合させることで親近感と存在感を両立させたいと考えている。しかし、描けば描くほど今まで通りの作画タッチに落ち着いてしまい思うような雰囲気にできなかった。

 冷静になって見直すとそもそもデッサンが狂っている。いつの間にかまた細部に気を取られていたようだ。

…また出直しだ。


プランク:60カウント
腹筋運動(Vシット):30回
背筋運動:10回
腕立て伏せ
1回目:100回
2回目:100回

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