しばらくデジタルの作画が続いている。その甲斐あってか手描き風のタッチがやっと見え隠れしている気がする。それはまだ掴んだと思うとスルリと指の間をすり抜けていく藁を掴むような感覚だ。少しずつボクらしいタッチとして獲得して行きたい。
先日、思いついて以前に鉛筆で描いたカットを下絵にしてデジタルで清書というスタイルをとってみた。アナログからデジタルに工程を収束させる際、どのルートを辿って完成させるかという手法の取捨選択が必要になる。一つ一つを試しては確かめていく必要がある。
まずは途中になっていたカットを丁寧に仕上げることにした。
ある程度描けてからページのコマへ配置してみると何かがおかしい。デッサンが狂っているのだろうか?鉛筆の下絵段階から主線を選択する際にズレが生じたのかも知りないと思い拡大して確認するとおかしい点がわからない。縮小すると違和感を感じるようだ。彩色の段階で凹凸がうまく捉えられていないのかもしれない。色数を限定して整理した方が良いだろうか。
撮影:2006/02/18 |
気持ちを切り替えようと鉛筆で描いていた別のカットを取り出して眺めてみた。すると以前は解らなかった歪みが見える。鉛筆の擦れによる汚れも風合いと解釈していたはずなのにデジタル画像に目が慣れてしまっているせいか汚れにしか見えない。
気になった歪みは直しておきたくなって鉛筆を握った。すると以前は気にならなかった紙質が気になる。そもそもコピー用紙なので滑りが良いとは言えない。気がつくとペンだこも固さを失いつつあるようだ。
鉛筆を走らせようとして描き方を忘れていることに気がつく。筋トレだって数ヶ月も休んだら筋肉は落ちてしまうだろう。幸いにして描きたいイメージは頭の中にあるので歪みを修正しつつ作画。
気がつけばもう金曜日。時が流れるのが早い。
この道は間違っていないだろうか。時々思い浮かべては答えのない闇に踏み込みそうになって慌てて止める。今は考えても仕方ないことだ。
プランク:60カウント
腹筋運動(Vシット):30回
背筋運動:10回
腕立て伏せ
1回目:95回
2回目:105回
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