2016年4月1日金曜日

階段

 晴れているようだったが、気温はさほど上がらない印象。それでも桜の開花予報は平年より早いようだ。つまり気温が上がらないのはいつものことなのだ。

撮影:2006/04/01
漫画の制作続行。
 明日アップできるように準備を進める。
 手描きや3Dソフトを経てレイアウト。インクと墨で描いた原画の画像データを仕上がりの調子を見ながら加工し少しずつ仕上げていく。画像を加工している際、デジタルならではの表現が見つかったので採用することにした。これで印刷物にすることが難しくなる。ちょっと加工しすぎの感が否めない。1ページの漫画を繰り返し何度でも読み返せるよう視線誘導に無理がないか気になる。
 ジクソーパズルのようにパーツを揃えつつ一段ずつ階段を上るように作品として完成させていく。気がつくと想像の余地を残すための余白がなくなっていた。

 noteを始めてからもうすぐ2年。そして3年目になろうとしている。長いようであっという間の2年だった。そしてようやく漫画を描くことのリズムをつかみかけている気がする。
 思えば、以前は締め切りに追われることが当たり前で、自分のペースを掴むなどということは考えもしなかった。締め切りはクライアントの都合であり、限られた時間内に最大限のパフォーマンスを発揮することが仕事だと思っていた。もちろん仕事の内容によってそれは当然のことかもしれない。しかし、そのために自分のペースなどがわからないままだった。もしかしたらボクがクラウドソーシングで成功することができなかったことやリズムを掴めなかったことはむしろ幸いだったのかもしれない。もしあのまま続けて軌道に乗せることができていたらどんな日々が待っていたのだろう。
 noteでの活動は強制されたものではない。だからこそ厳しい面もある。クリエイターさんが多いことを考えると優しいながらも厳しさをご存知の方々に見ていただくことになるのだ。時間や締め切りという言い訳ができない状態でどこまでクオリティを高め、これがベストであると言える作品が提示できるだろう。それはどこまで自分の甘えを断ち切れるかということでもあるのかもしれない。
 実際には日々の生活や体調、精神状態によってバランスよく高いパフォーマンスを維持することさえ難しいのだ。
 noteを始めた当初から漫画をメインにしようとは思っていたわけではない。試行錯誤の手探りの結果だ。もっとも、それは現在進行形でありこれからどうなっていくのかはボクにもわからない。ただ、ここに来てリズムを掴みかけているということが、また新たな階段を上るための1ステップであって欲しいと思う。


◇腕立て伏せ
 1回目:101回
 2回目:70回

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