2016年4月14日木曜日

自覚


 昨夜は雨が降ったようだが、朝には上がっていて薄曇りの空には青空が透けていた。
 漫画を公開するために昨日は自宅で制作していたものの桜はそろそろ満開だろう。

 不思議なことに「ボクが描かなきゃ」という自覚が芽生え始めている。「誰かに任せることができないもの」という意識がそう思わせるのかもしれない。当然ながらボクの作品はボクにしか描けない。
 次ページの構想を整理するため背景のデジタル作画の手法を模索する。念頭にあった方法を試してみたところ「メモリが足りない」とエラーメッセージ。他のソフトではどうだろうと思い、違った手法を検討してみる。しかし、使い慣れたソフトでないと操作方法で一々つまずいて作業が行き詰まるので結局元のソフトに戻ることにした。しかし、思うような表現にならない。
 買い物もしたかったのでカメラを持って外出することにした。
 満開と思しき公園へ向かおうと自宅を出て唖然とした。すぐ近所の川沿いの桜並木が満開を迎えていた。数日前は三分咲き程度ではなかっただろうか。予定を変更して川沿いで桜の撮影を始めた。
 桜の撮影には逆光によって透けた桜の花びらに補助光として弱いフラッシュを当てる。効果に機材は持っていないのでフィルムカメラで使用していたマニュアルフォーカスレンズでピントを合わせる。露出が連動していないので開放値でピント合わせした後、速やかに適正な絞りまで絞り込む。その間に風が吹いたり手ブレがあったりすると狙いの写真は撮れない。撮影対象になる桜は花が混み過ぎておらず適度な空間のある構図がいい。満開の桜並木なのでいくらでも探しようがあるためついつい長時間撮影になってしまう。


 桜の花の撮影をするとヘトヘトになるのは毎年のことだ。上ばかり見て撮影するせいか1時間ほどの撮影で「桜酔い」したようになる。それにしても風も強くないし陽射しも柔らかで桜の撮影には打って付けの日だった。夢中になって昼食を忘れていたので珍しく団子を買って食べた。売れ残っていた3本入りの1パックには、好物の「ずんだ」がなくてあまり得意でないみたらし団子とみたらし団子に海苔を巻いたものとゴマをまぶしたものだったのだが、思いの外美味しくて驚いてしまった。誰もいない公園で満開の桜を眺めながら食べたせいだろうか。
 買い物を済ませて帰宅するとどっと疲れが出てひたすら眠い。30分くらいずつ何度か眠った。普段、薄暗い部屋で漫画を描いたりパソコンのモニタを見ているせいか逆光での桜の花の撮影は目への刺激も強いのだろう。撮影中に眩しくて何度か涙が止まらなくなったほどだ。そう言う刺激は時々必要なのではないだろうか。

 夜になって熊本で震度7の地震。余震が多いようだ。


腕立て伏せ
1回目:101回
2回目:103回

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