2016年4月3日日曜日

陶酔

 オフにしようかな…と思いつつ、予定をこなすために制作を進める。
 用意してあった下絵の仕上げとページへのレイアウト構成なのでMacに向かってデジタル作業だ。仮に配置してあった3Dソフトによる背景を登場人物の身長に合わせて変更する。登場人物のやり取りになってしまうのが退屈ではないかと思い、背景カットや小物などをアクセントにすることを考えたが、良いアイディアが浮かばない。まずは人物カットのと背景カットのバランスを見ながら仕上げに終始した。


撮影:2010/04/04

 夕方まで粘って自転車で外出。買い物がてらスーパーに寄ったが、何も買わずに出てきた。ホームセンターに立ち寄ると自転車が気になる。ドロップハンドルの手頃な価格の自転車が出ていないだろうかと思うのだ。もっとも、出ていたとしても即決できるはずもない。ただ、状況を見たいだけなのだ。現在乗っている自転車は5年くらいになるだろうか。ちゃんと整備しないせいもあってあちこち錆びている。おまけにこのシーズンはタイヤ交換やブレーキの交換を考える時期だ。出費を考えると新しい自転車に買い換えた方が良いのではないかという想いが頭をもたげる。結局、気に入った自転車は見当たらないのでどこかホッとしていたりする。今年も家庭菜園は出来そうもないと思いつつ、店内をぶらついてそのまま出てきた。

 春は名ばかりとはよく言ったものだ。風はまだ冷たく冬の余韻が漂っていた。

 帰宅して夕食前に机に向かった。次のページ用に1カット追加したかったためだ。イマイチ気持ちが乗っていないが、描いたり消したりを繰り返すうちに何とかスイッチが入ったようだ。以前のように1カットのために何日もかかるようなことが少なくなったのは喜ばしい。他に描いてあった下絵1点と合わせてペン入れ後にスキャニング。彩色工程へ移る…が、リアル表現の方へ偏ってしまった。イラストカットとしては面白いが、制作中の漫画のタッチを考えるとバランスが良くない。明日、描き直しだろうかと思いつつ作業を続けた…すると描けば描くほど「読者の集中力の妨げにならないような…」という方向性とはズレてしまう。
 やっぱり明日仕切り直そう。

 克明に描くことが読者の共感を得られるレベルなら話は違うが、大した技術力もないボクが克明に描こうとしてしまうのは自己陶酔しているだけなのだ。読者の集中力…感情移入を妨げないような画風に徹する必要があるだろう。



◇腕立て伏せ
 1回目:96回
 2回目:106回

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