2015年12月14日月曜日

まんがやさん

 日々、生きていれば様々な出来事に出会う。誰かにとって奇妙で不可思議なコトであっても本人にとってみれば取るに足りないありきたりの日常。つまりボクもそんな日々を過ごしている。

 5枚切りの食パンを切らしたので買い物に出ようと思ったが、生憎の雨…天気予報では夕方には上がるようだった。しばらくはグズグズしていたが、雨が上がるのを待っていれば時間は過ぎるばかりなので意を決して自宅を出た。既に小雨になっていたものの傘は必要だった。コンビニで電気や電話の料金を支払い、少し遠いスーパーへ向かう。5枚切りの食パンはそのスーパーにしかない。以前は6枚切りの食パンを3日毎に買いに出ていたが、5枚切りを一日1枚ずつにすれば、5日に1回の買い物で済む。もっとも、賞味期限が切れてしまうので工夫は必要になる。
 制作時間を確保するのが目的ではあったが、生鮮食料品等が順次なくなるので結局毎日買い物に出ることに変わりはない。それで若干の運動不足解消にもなるかもしれないし、少し遠いスーパーへの3時間の行程を近所のスーパーで済ませば30分程度に出来るので良しとすべきだろう。
 車があれば天候や荷物の量をあまり気にしなくて良いのにとは思うが必要経費や事故などのことを考えれば、自転車や徒歩で用が足せる生活なら不便を感じる必要もないのだろう。

 歩きながら想いは様々に広がる。自転車で走っていても車でドライブしていても同様な感覚になるが、それぞれに少しずつ違うのかもしれない。歩く速度や身体の動作は独特のリズムとなり脳を刺激する。運転中やサイクリング中のような危険を回避するための思考の中断は少ないだろう。

 意図せずとも目に映る田舎町特有の光景さえ思考の刺激になり得る。
 空き店舗を見ていたら、漫画や書籍を楽しんだりアイディアを持ち寄ってクラフトなどをする創作コミュニティスペースが出来ないかと空想した。販売をメインとせずに運営することは可能だろうか。漫画中心とした現在の活動で地域社会への貢献は可能だろうか。
 通りかかった家庭菜園に人がいた。一見キャベツのような、それでいて軸の長いあまり見覚えのない野菜を作っているご様子だったから声をかけた。
「その野菜は何ですか?」
「ん?これか?これはケールだ。だいぶ摘んでしまったけどな。」
 聞いたことはあったが、初めて見た気がする。お礼を言って別れる。
 こんな風にあちこちで見かける空き店舗や庭の家庭菜園が想像力の糧になるのだ。

 最近は、こんな入力と制作という出力がうまく噛み合っていないのがちょっとした悩みのタネでもある。そのせいか体調のコントロールも苦慮している。

 最初は勢いで何とかなっても、続けるためには様々な波の動きを捉え、出来るだけ力まずに流れを乗りこなすコトが必要なのかも知れない。

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