2017年6月17日土曜日

連鎖

 晴れ。いつもよりやや早めに目が覚めたのに今日もぼんやりする時間が長くなかなか動き出せなかった。なんとか起き出していつもの日程をこなす。

 平日の雑事はないのでコンディションを見ながら作画に取り掛かる。導電繊維のスタイラスペンの感度を良くするには左手でタブレット画面に触れたまま描くことと数日前に気がついたばかりだったのに今日はそれすら上手くいかない気がした。仕方なく身の回りにある金属の机の足とかゴミ箱とかを触ってみる。すると一時的に良くなる気がするだけでまた描けなくなる。感覚的には10分も描ければ良い方だろうか。描きながら原因を考えたりするので気が散ってしまう。


撮影:2011/06/18

 そういえば、思い当たる節がないわけではない。
 精密機械の工場勤務の時、静電気を計測する機械で検査してもOKにならなかったことがある。足の裏に汗をかいているとアース効果で静電気が抜けるらしい。OKにならないということは静電気が抜けていないわけだ。
 子供の頃から汗をかきにくい体質だ。汗腺の数が少ないのか小さいのかわからない。それがアトピーに関係しているかもしれないとも思っていた。他にも帯電しやすい体質ということにもなるのかもしれない。工場では静電気対策としてリストバンドを使ってアースする方法が利用されていた。同様の方法で金属の鎖などを金属の机の足などに繋げばアースできるだろうか。
 何か方法がないかと考えつつ描いていてもなかなか良い手が思いつかない。湿度も低かったのだろうか。夕方になって諦めて外出した。

 爽やかな風が麦色に色づいた畑を渡っている。田んぼの畔ではカモが憩い、様々な野鳥の声が聴こえていた。

 携帯ショップに立ち寄ってからもう何度も見に行っては諦めている電器店へ足を向けてみた。土曜日ということもあってかくじ引きのイベントをしていたようだ。電器店のまるで倉庫のような広い店内にはたくさんの商品が並べられている。いつも見に行っているスタイラスペンのコーナーに行き、今日こそは買うしかないかと眺めているとやっぱりいつものように意気消沈してしまった。今使っているスタイラスペンは百均のもの。同じように導電繊維のスタイラスペンの購入を考えると10倍以上の価格となる。ところが、タッチペンとしての使い方に主眼を置いた陳列なのか長さが短いものが多い。イラストを描くことを目的にした時、ある程度の長さが欲しいと思う。確か2000円クラスになると充電式や乾電池式のものが購入できる価格帯になるはずだ。ところが、その乾電池式や充電式のものが見当たらない。毎回品揃えを不思議に思いつつ、店員さんに質問しても要領をえないことは何度も経験済みだ。やはりネットの方が良いのかも知れない。そんなことを考えながら静電気除去のリストバンドやストラップのようなものはないかと思い普段行かないコーナーへ行ってみた。スマホ用のケースなどアクセサリーを扱っているコーナーだ。するとそこにもスタイラスペンがあった。先刻見ていたコーナーはタブレット用のアクセサリーコーナーである。導電繊維で先端部の予備が同梱されている商品が1600円ではなかっただろうか。スマホのコーナーには同じような商品が1000円以下になっている。スタイルや仕様など違いはあるに違いないだろうとはいえ、どうしてこんなに離れたところに陳列しているのだろう。5000円以上する乾電池式の商品もあった。フィルムが貼ってあっても感度が調節できるというものだ。どちらかというとスマホよりタブレット向きであるように思う。
 ここのところスタイラスペンで随分もたついているので思い切って950円の導電繊維のものを購入することにした。
 ついでに店員さんに静電気除去に関する商品がないかと尋ねてみたところ予想通り店員さんを困らせてしまったようだ。

 帰りにホームセンターに立ち寄って静電気除去に関する商品がないかと聞いてみると車の静電気除去用のキーホルダータイプのものとスプレー式のものを紹介してくれた。スプレー式のものは小さいものが500円以下だったので椅子に吹き付けてみるといいかもしれないと思った。消耗品になってしまうので毎日使うにはもったいない気もする。自分で何か方法を考えなくてはならないようだ。

 帰宅してスタイラスペンを試してみるとあっさり描けた。また体調とか湿度に影響されている可能性もあるのでしばらく様子を見ながら使ってみるとしよう。「安物買いの銭失い」という諺がある。だからと言って高価なものを買うことが最善ではないだろう。どの辺りで折り合いをつけるかが問題なのだ。

 あまり汗をかかないという体質は良いこともあるかもしれないが、様々なことに連鎖しているようだ。静電気除去のことに関しては別途考えていく必要がある気がしている。


プランク:60カウント
腹筋運動(Vシット):60回
背筋運動:20回
腕立て伏せ
1回目:110回
2回目:125回

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