2017年6月5日月曜日

余力

 晴れ。気温は低いがそろそろ草刈りをしておかなくてはならないだろう。今年は雨が多かった気がするので植物の成長も早いのではないかと思う。

 いつもより早めに目が覚めたのでいつもの日程をこなして自転車を出した。念のため衣類を一枚余分に用意していたものの風が強くやや冷たい。風に逆らって走るので身体の温まる方が早い。風向きによってルートを変更した方がいいのかもしれないと思いつつやっぱり慣れた道を走ることにした。

撮影:2010/06/06

 今年は向かい風の強い日に長距離を走ることが多い気がする。先日、調べていたレンタカーの話を頭の中で繰り返し吟味して何か良い方法はないかとつい考えてしまった。
 田植えを終えた田んぼにはまだ小さな苗が風に吹かれている。春から夏の濃い緑色に装いを変えつつある山の頂上にはまだ残雪が見える。コントラストが美しかった。

 自転車を走らせながら鴨やキジ、トビのような猛禽類にカラスはもちろんの事、アオサギやヨシキリなど様々な野鳥の姿が見られる。詳しくないので同定できない種類の野鳥もいるから名前の知っていればもっと楽しむことができるだろう。

 強い風に向かって走っているので無駄に力まないように走る。口笛とも歌ともつかないような音を出していたらホーミーのようになって驚いた。向かい風だったのでうまく音がなったのかも知れない。しばらくホーミーのような音を口ずさむことに熱中して気を紛らわせた。

 何とか目的地に着いてみると案の定植物が繁茂している。ちょっと予想を上回っていたのでげんなりしつつ切れなくなった鎌で草刈り開始。歯を研ごうと思ってずいぶん前に砥石を買ってあるのに研いだ試しがない。準備をしているのに実行力がないのが最大の弱点だろうか。いつもより早い時間に到着したので慌てず刈っているとあちこちにアマガエルやシュレーゲルアオガエルがくつろいでいる。申し訳ない気持ちになりつつカエルを傷つけないように進める。一体これまで何世代のアマガエルを見てきただろう。彼らから見たら人間はドラキュラのような長寿の種族に見えるだろうか。
 ふと青みがかっているアマガエルが目についた。アオガエルとは言っても通常は葉っぱのような黄緑色。しかもアオガエルではなくアマガエルの方で青っぽいと言っても空色のような淡いブルーだ。以前見かけた個体よりは緑が強いような気がする。今年はカタツムリも多いようだ。雨が多かったせいだろうか。
 草は入り口のところが多く奥へ行くと蕗の葉っぱが多い。ちょうど良いサイズの蕗の葉の茎を採取して持ち帰ることにした。蕗は柔らかいので刈らずに放置しておいてもいいと思っている。その方が地面に陽が当たらず他の草が成長しにくいのだ。下手に刈ってしまうと後の手間が増えることになる。厄介なのは竹やイタドリだ。放置しておくと際限なく増える。それから野ばらやウコギもトゲがあるのであまり増やしたくない。

 1時間半ほど格闘して切り上げることにした。自宅で腕立て伏せなどの運動をしているせいかいつもより楽だったような気がする。何れにしても草刈りはマメにやらないと厄介だ。車があった時も草刈り機を使わず鎌で刈っていた。草刈り機を使うほどではないということもあるし石などの固いも多いので無意識に草刈りをすると刃を痛めてしまう。手刈りならある程度避けることができるのだ。

 帰り道はいつもと違うコースを使ってみた。いつもなら山沿いを走ってホームセンターや産直の店に立ち寄る。山菜シーズンは過ぎたので産直の店はスキップすることにした。そうすると通り道にあったホームセンターも必然的にスキップすることになる。車の交通量がやや多い道を走ることになる。
 交通量が多いだけあって道沿いには様々な店がある。ほぼまっすぐな道を走っていても退屈しないのはありがたい。ただ、味が好きで以前は時々行っていた中華料理の店が営業していないようだった。味が良くても来店客が少なければ継続は出来ないということはわかっていても美味しい店がなくなるのはやはり寂しい。

 今日は寄り道も少なかったせいかスムーズに帰宅できた。いつもより2時間くらい早いだろうか。それもそのはず調べてみると走行距離がいつもより5kmほど短かかった。早く帰宅すれば色々と余裕ができるのがありがたい。

 夜になって蕗の茎を調理した。一旦茹でてアク抜きして筋をとる。それから油で炒めるために先日百均で購入した中華鍋がちょうど良かった。味見してみると止まらなくなる。毎年1回くらいしか調理しない割には美味しく出来たようだ。数日は楽しめそうだ。


プランク:60カウント
腹筋運動(Vシット):60回
背筋運動:20回
腕立て伏せ
1回目:111回
2回目:115回

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