2016年11月26日土曜日

基点

 一応晴れ。窓から外を見たらぼんやりと青空が見えていた。気温が上がらない一日だった。頻々にくしゃみと鼻水が出る。風邪の前兆だろうか。

 今日もデジタルによる作画。Gペンタッチを再現するために昨日とは違ったアプローチでブラシ制作ソフトと取り組む。ブラシのストロークを再現するのだからインポートするデータは線である必要があると思い込んでいた。昨日試した感じでは、取り込んだ後に初端と中央と終端に3分割して調整する設定がある。これはつまり線でなくても点であっても同様なのではないかと思ったのだ。


撮影:2011/11/27

 思いついたやり方を試す際に作業を簡潔にするため点はデジタルで制作することにした。イメージとしては米粒のような涙の雫のような形である。考えてみればたった一つの点の形が全体に影響するのだから基礎であり基本となる重要な基点である。

 暫定的に点を描いてからある程度の形を整えて線として展開してみる。思った通り点を引き伸ばして線にする方法で大丈夫のようだ。実祭にしばらく試用してみると悪くない様子。描いているうちに線の色の変更が出来ないことに気がついた。デジタル制作した際にRGBのデータを0にしたことは間違いない。それでもデータ形式がRGBであれば彩色できないということにはならないような気がする。検証の必要があるようだ。とりあえず必要なのはブラックなのでそのままま線で新しくイラストを描き起こすことにした。描きながら適時修正を加えるのだ。

 描き始めて間もなく重要なことに気がついた。使用試験中とはいえ、デジタルでGペン的なブラシストロークで描画するわけである。

…ということは、下絵の必要がない。

 ここしばらく下絵ばかり描いて来た。それでペン入れの必要を感じたからこそGペンタッチのブラシストロークを試しているわけだ。どうして下絵が必要だったかと言えば、アナログではペン入れすると修正が困難だからなのだが、現在はデジタル制作である。修正が容易なのだ。それは最初からGペンタッチで描き放題であり修正し放題であることを意味している。

 我ながら気がつくのが遅い。遅すぎる。

 鉛筆タッチのブラシストロークはとても良い味わいが出るので捨てがたいのだが、最終的にGペンタッチで仕上げるのであれば、最初からGペンタッチまブラシストロークを使用すれば良いのだ。それは効率を上げられる可能性を示唆している。

 せっかくなので彩色も試してみる。アニメ調に仕上げるのであれば、階調を限定した方が良いだろう。描いてると欲が出て、イラストのような油絵のような描画方法で描いていた。試験段階だからそれも悪くないかもしれないと思い描き続ける。

 気がつけば今日も日が暮れていた。
 今日と言う日は何かが始まる基点になるだろうか。


プランク:60カウント
腹筋運動(Vシット):30回
背筋運動:10回
腕立て伏せ
1回目:107回
2回目:110回

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