2016年11月4日金曜日

道順

 晴れていると思ったら急な小雨。どうやら天候が不安定なようだ。

 先日、漫画をネットプリントして小冊子風にしていたので晴れていればリクエストしてくださった方に届けたいと思っていた。しかし、雨ということになると自転車で出かけるのは無謀である。今日届けなくてはならないわけでもないので日を改めようと思いつつ電車の時間を確認してみる。1時間に1本程度の電車が12時の時間帯だけ0本になっている。毎日の定例業務とストレッチや腕立て伏せ、それから朝食を食べる時間を考えると昼頃になってしまう。午後一時過ぎの電車だと帰宅が遅くなってしまう。

撮影:2006/11/05

 一度目的を決めてしまうと心理的に変更が難しい。可能なら予定は予定として実行する努力をした方が明日からの気持ちが楽になる気がする。
 心境の変化は天候左右されている気のすることがある。外出を断念した途端に雨が降り出したりすることがあるからだ。そう考えると不安定な天候に関わらず外出する気がなかなか変わらないことに何か意味があるのではないかと感じていた。

 意を決して朝食だけ抜くと日常の予定をこなし午前の最後の電車に乗るため駅に向かった。
 30分ほど経って滞りなく目的の駅に着くとまずは駅舎内の食堂で朝食兼昼食の月見そばを注文。写真を撮ったりしているうちに若干のびてしまったが、美味しいそばだった。それから徒歩で目的地へ。稲刈りの済んだ田んぼの向こうの山には雪が積もっているようだった。時折、細かい雨が降っているような気がしたが、実は風に流された雪が融けたものなのだろう。
 珍しく事前に電話していたのでリクエスト下さった方にもスムーズにお会い出来てお話しすることができた。漫画をお渡ししてそのまま帰宅することにした。すると別れ際に帰りの道順を説明してくださったのが気になった。行く時は駅の西口から出たからそのまま来た道を帰るつもりだったのに東口への道順を教わったのだ。どっちにしても電車は1時間に1本しかないのだから少し遠回りになってもちょうどいいのではないかと思った。そこで勧められたように東口の方への道を辿るとあまり見覚えのない店がある。
 自立支援…?
 業務の内容がよくわからないと思っていたら中から出てきた方に声をかけられた。NPOの代表の方だそうだ。北海道出身で東京を経て平成元年に移り住んで活動しているとのこと。活動自体も20年になるらしい。中に入ってお話しを…という事なのでお言葉に甘えてお話を伺う。
 自立支援とは高齢の方の認知症防止に限らず失業した若い方も立ち寄れるように広い意味での自立支援だという事のようだった。介護の必要な方の家族の相談も受け入れ悩みを持ち寄る事ができるような交流の場を提供しているという。一日300円で利用できる設定だそうだ。訪ねた時には5〜6人のおばあちゃんたちが運動をしていた。意外と大変そうな反復運動でボクの朝の運動より効果があるのではないかと思ってしまった。そしてみなさんお元気そうだ。
 サイトは現在準備中とのことなので何かお手伝いできる事があるかも知れないと思い名刺を渡して外へ出た。駅へ向かうと丁度帰りの電車の時刻だった。

 電車が駅に着くと夕陽が沈むところで買い物してから帰ろうとすると川沿いの家庭菜園で作業している方があった。そばにキクイモの花が咲いて夕暮れの背景が美しかったので写真を撮っていると声をかけられた。そこから畑の話や山菜の話、キノコの話などに発展したのでしばし立ち話。たまたま通りかかっただけなのでまたお会いする機会があるかどうかわからないが、手持ちのイラストカードを進呈して別れた。
  普段一人でいるので今日は随分多くの人に会ったような気がする。

 道順と人の縁。因り集まって何を結ぶのだろう。


プランク:60カウント
腹筋運動(Vシット):30回
背筋運動:10回
腕立て伏せ
1回目:105回
2回目:105回

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