2017年12月11日月曜日

航路

 晴れのち曇り。夕方から雨。
 起用はのないの漫画スイッチをオフにしようと思いつつ自転車を出した。腰痛が少しぶり返したような気配もあるので身体を動かしておきたい。

 自転車を走らせながら考えることはやっぱり漫画のこと。オフのつもりがオフにすることが難しい。歓迎すべきことであるとは言えやはりオンのままというのは楽ではない。書店や産直の店をハシゴしてスーパーで買い物。お馴染みのコースだ。ちょっと変化が欲しいと思い若干道順を変えてみたりもするが、近所のことなので間もなくいつものコースへ戻ることになる。


 《透過》撮影:2015/12/2

 あと一軒のスーパーに立ち寄って帰ろうとしたら職務質問に合った。二人の若いお巡りさんは県警の方と言うことで盗難自転車の警戒中だという。テレビで見かけたような容姿だなぁと思いつつ「3回目ですよォ。そんなに怪しいですか?」などと談笑しながら必要事項を確認。いや、多分怪しいのだ。職業を聞かれて言葉に詰まる。荷物の中からイラストを提示して「漫画描いてます」と身分証明。社会的信用などあるわけもない。逆に怪しいとも思われそうだ。どこへ投稿しているのかとかペンネームは何だとか職務なのか趣味なのかわからない質疑応答になった。そんなに話を聞きたいなら立ち話も何だから県警まで遊びに行っても構わない。長々と人生談義を聞いてくれるというならこちらとしてもありがたいというものだ





 子供の頃に将来漫画を描きたいという夢を持ってから得られた情報は良いことばかりではなかった。締め切りに追われたりなかなか売れなかったりとむしろネガティブな情報の方が多かったかもしれない。苦労や困難は「やり甲斐」と言う言葉で都合よく置き換えて来たのかも知れない。そんな艱難辛苦の末に公開される作品の価値を高めることにしかならないとさえ感じていたかも知れない。夢想していたことと現実は違って当然。社会経験の後で手にしたペンはなかなか自分のものにならなかった。作品の制作に没入すれば生活が疎かになり生活をこなそうとすれば制作が後回しになる。体調不良や日常の雑事…描けない理由を挙げ始めたら枚挙に暇がない。

 これからどこへ向かうのだろう。
 都合よく苦労を共にしてくれる人などあろうはずもない。そういう道を選んだのだ。ふとそんなことに思いを馳せる日になった。


プランク:60カウント
腹筋運動(Vシット):60回
背筋運動:20回
腕立て伏せ
1回目:120回
2回目:126回

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