2016年12月15日木曜日

光源

 断続的に雪。時々晴れ間。

 今朝は布団の中から描きたいイメージがあった。晴れ間も見えるので先に買い物をとも思ったものの描きたいイメージを先に定着したい。
 描きたいイメージは漠然としたもので二つの要素を組み合わせることで一つの表現スタイルにしたいというもの。組み合わせる二つの要素もまだ確立できていたわけではないので結局のところ十把一絡げにしてエキスを抽出するしかあるまい。

撮影:2010/12/16

 作画に集中する時は水に潜るようなイメージ。
 大きく深呼吸してから澄んだ創作の深淵に潜行する。深く深く外の光も届かない処まで沈んでゆくのだ。 

 先行イメージはあったものの実際に取り掛かってみると問題になるのはタッチよりデッサン力だったりする。正確に…と言っても写真などの資料を手本にしているわけではないので脳内で人体模型を3D的にあれこれ動かしてみるしかない。日頃の観察力が大切なのだ。現在のデジタル作画環境ではアナログ作画と違ってタッチの際にズレが生じる。描きたいポイント、描画速度、線が走る位置、方向性…それぞれズレを計算した上で描く必要がある。
 最近、肌を表現するのに肌色の表現方法が足りない気がしていた。基本的にはRGBの組み合わせである。オレンジ色の濃淡をベースにコントロールしていても何か物足りない。色とは光源によって変化する。肌色のバリエーションが少ないということは光源のバリエーションが少ないということを意味する。本来なら環境光によって肌の色が決定されるべきなのだ。
 これまで作画練習の際にはキャラクターのデッサンに気を取られていたので背景についての配慮が足りない。背景を決定することで環境光の光源や方向、照度が肌に影響するはずだ…。
 肌色を使わずに肌の色の表現を試みるために背景を濃緑色にする。残像補色を利用して白に赤みを感じられるようにする狙いである。面積が広いので錯覚を起こすほどではないものの人物は温かみを感じられる雰囲気になるような気がする。視覚的な彩色ではなく感覚的・心象的な彩色なのでおそらく人によって見え方や感じ方が変わるはずだ。

 誰も気がつかないような仕掛けをするのはワクワクする。もしかしたら多くの先人や諸先輩方も同じようにワクワクしていたのだろうか。


プランク:60カウント
腹筋運動(Vシット):30回
背筋運動:10回
腕立て伏せ
1回目:110回
2回目:120回

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