机に向かってひたすら描いたり休んだり…紙の表に描いたり裏に描いたり…。
思い立ったことがあって一枚は新しい紙に鉛筆で描いてみた。完成ではないが髪を塊として表現することに面白味を感じた。塊として描いた髪が立体感や奥行きの表現となる。描き続けてきたからこそ掴むことができる感覚だろうか。それはまだ霞のようで明日になったらかき消えてしまいそうなものだ。
何枚か鉛筆で描いてた後、ペン入れを始めてみる。
過去作品があるということは、振り返ることができるということなんだと思う。振り返って稚拙な作品を目の当たりにすると「今ならもっと描ける」という意欲がムクムクと湧き上がる。
疲れても描く。飽きても描く。苦しくても描く。
思う存分描くことの向こう側に何が待っているのだろう。
ペンの扱いは誰に教わったわけではないので所謂我流ということになるだろう。これまで下絵をなぞるだけだったペン入れから力まずに描くように心がけるようになっている。現時点ではまだ下絵の鉛筆が完成形に見えてしまう。本来はペン入れして完成であるべきなのだ。いや、その先のまだ彩色やレイアウトの工程がある。完成形はまだまだ先にあるわけだ。
撮影:2006/09/23 |
そして今日、それは突然の出来事だった。
授業中、意図せずして不意に鉛筆を回転させてしまったような感覚。
気がつくとペンを持ち替えて向きを変化させて描いていた。
「あれ?今、何が起きた?」
その感覚のまま描けたのはほんのわずかな間だった。そしてやがていつもの状態に戻ってしまった。
ほんのわずかでも良いのだ。
一度でもその感覚を知ることが次への手がかりとなり渇望となる。
器用な人ならもっと早く獲得することができるかもしれない。しかし、苦労して手にいれたからこそこれから大切にするだろうし特別感が持続するのではないだろうか。
言うまでもなく今日のことは全体から考えればごく一部のことである。
ただ、それがどんな分野であっても新しい技法や感覚を手に入れるということは何もにも代えがたい喜びとなる。
震えるほどの魂の歓喜。
そしてその感覚を確実なものにするため明日からの修行が続くのだ。
プランク:60カウント
腹筋運動(Vシット):30回
背筋運動:10回
腕立て伏せ
1回目:106回
2回目:113回
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