2016年7月9日土曜日

予見

 徹夜まがいのことをした影響が残っているからか、はたまた深夜の制作を継続しているせいか起きると既に昼近い。雨が降っていたせいで湿度が高いようだ。

 元来のスボラな性格のせいで部屋の中は結構な散らかっている。後で何かするつもりで中途半端になっていたり中途半端になっているものが何かのはずみで転がったりしてだんだんと混迷を深めていく。頭の中も似たようなものかもしれない。


撮影:2011/07/10

 時々、「あ、このままにしておくと落ちるかもしれない。」とか「ここに置いておくと失くすかもしれない。」と思いつつ、その通りの結果になることがある。思った時に移動するなり片付けたりすればいいことなのにそうしないのには理由があるからだ。
 ものの片付けだけではなく「こうならないといいな。」とか「こうなると困るな。」ということも割とそういう結果になってしまうのは、予知が当たるわけではなく「そうなる状態」を知覚しているということなのだろうか。
 崖っぷちに大きな石があれば、落ちるだろうと言うのは既に予知ではなく事実確認だ。

 日常生活の中でも同様なことが起こっているのだが、それが崖っぷちの大きな石に相当するようなことであるかどうかの判断基準が個々に違うので不確かな印象となってしまうのかもしれない。

 鉛筆でカットを描いていたらセリフを加えることで作品になりそうなので人物を追加して断片漫画にしてみた。本来ならペン入れした方が仕上がりが良い。今回はスピード感を意識してそのままスキャニング。コントラストを高めてデジタルで彩色。コマ割りとセリフはイラレで組んだ。色が濁っている感じになってしまったのが心残りなのでペン入れとイラレで彩色してみたい気がする。


 雨が上がったようなので夕方になって買い物に出た。
 近所の公園を通りかかった際、若い男性がいるのが見えた。そしてなんとそばにウサギがいる。茶色っぽいので一見して野生のウサギにも見える。それにしては男性の側50cmくらいのところで草を食んでおり離れていこうする様子は見えなかった。かといって繋いでする様子もない。一旦通り過ぎたもののUターンして声をかけてみた。
「逃げて行かないんですか?」
 すると男性は落ち着いた様子でにっこりして言った。
「はい。敷地から外には出て行かないですよ。」
 なんだか映画かドラマのワンシーンに使えそうな雰囲気だ。
 実は庭に野生のウサギが迷い込んでいる話を聞く。実祭にそのウサギを見たこともあるので野生なのか飼いウサギか判断できなかった。公園の敷地から出て行かないということは飼いウサギの散歩といったところだろうか。
 買い物に行く途中だったので声をかけて別れることにした。
「鳥に盗られないようにしてくださいね〜。」
 すると「そうなんですよ。この辺カラスがいるんですよね〜。」というお返事。
 カラス?カラスもウサギを獲るかな?とも思ったが、好奇心旺盛だから獲らないとも言えないかもしれない。それよりトビなどの猛禽類がいるのが心配だ。
 これも予見の一つかもしれないが、これ以上は余計なお世話になる。そう考えると余計なお世話にはまず予見ありとも考えられる。

 予見も無意識の産物だろうか。閃きの類ではあるかもしれない。子供の頃は失敗を繰り返すばかりで予見はおろか予想すらできなかった。たくさんの失敗が予想する力を育て無意識に予見できるようになるとすれば、経験が予見を可能にするわけだ。

 予見が余計にならないよう成長することも必要だろう。 


腕立て伏せ
1回目:80回
2回目:101回
腹筋運動(Vシット):25回
背筋運動:10回

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