日々何かしらの制作に取り組んでいると完成に至るまでの道のりは富士登山を思い出す。無理をしたら続かない。一歩ずつ一歩ずつ進む事が山頂にたどり着く最良の方法。
そして完成はまるで想いの雫で器を満たすように。
溢れそうになる前に止める。そこが完成。もう描けないと思う境界ギリギリのところ。
ところが、時にはその境界を敢えて突破することで新たな器が見えてくる。完成はほんの一つのステップにすぎないことに気がつくのだ。
撮影:2006/07/30 |
いつか漫画の基礎となるようにとデッサン教室に通っていた事がある。4年くらいは通っただろうか。その事が果たして基礎になったかどうか定かではないが、「美人画」を描いていきたいと思う事があった。古今東西「美人画」の名作が数多く発表され時代を超えている。現代はイラストや漫画といったジャンルにおいても「美人画」と呼べるような作品を見る事ができる。
思うに「美人画」は石膏像のように人体の基本を捉え生命の存在としての美を讃えるものではないかと思う。基本的と考える美の基準。そこから個性や容姿を展開していくことは漫画のキャラクター設定の手法としても利用する。
1年前、noteで募集された企画は美人画を描きたいという想いを刺激するには十分だった。早速デジタルで描こうとした。すると想いが空回りするばかりで完成形がイメージできない。そこではアナログに切り替えて…と出来れば良かったが、1年前のアナログの画力はまだ不安定で「美人画」として成立させられる自信がなかったのだ。
果たしてこの一年でどれほど成長できたのかはわからない。
完成というゴールにたどり着くための一つ一つの「描く」というハードルを越えることにためらいは少なくなったかもしれない。
壁を突破するには、まず越えられそうなハードルに置き換えること。修練を積んでいくつものハードルを越えた時、いつのまにか壁を越えていることに気づくのかもしれない。
腕立て伏せ
1回目:102回
2回目:103回
腹筋運動(Vシット):25回
背筋運動:10回
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