2016年7月22日金曜日

氷山

 晴れ。今朝方まで作品に取り組んでいたので起きたのは昼前だったろうか。寝る前は少し寒いくらいの涼しさだった。夜明けの足音は野鳥の鳴く声だったりする。

 意識は氷山の一角であり水面下には巨大な無意識が隠れているという。
 それは創作活動についても同じなのかもしれない。たくさんの失敗や下絵や発表しない作品が、公開されるほんの一部の作品を支えるのだ。
 そう考えたら自分の描いている作品は圧倒的に数が足りないと感じた。行き詰まるのは当たり前だったのだ。この2年ほどで結構描いたつもりでいた。それが間違いの元なのだ。1つの作品のために99の習作が必要なのだとしたら、今の100倍の努力が必要だということになる。もはや描くしかないだろう。その覚悟のための2年だったのだろうか。


撮影:2010/07/23

 深夜モードで朝まで制作していたので大いに調子が狂っていた。当然だろう。気だるい身体で自転車を出す。青い空と雲。少しばかり風がある。ふらりふらりと近所を回る。涼しいので少し遠出したい気分にもなるが、今日の調子では後が大変だ。
 書店に入って書棚の本に目が止まる。「詩とファンタジー」だ。以前、やなせたかしさんが編集長の「詩とメルヘン」という雑誌があった。その雑誌の出版社が変わり名前も変わった。実はメルヘンという言葉の響きが好きだった。
 イラストを描いて何度か投稿したことがあった。パステルで描いた絵を送ったら返送されてきた絵は物の見事にパステルが飛んでしまっていた。確か紙面がスポンジのようになっていてパステルが定着しやすいようになっている珍しい紙だった。しかし、郵送には向いていなかったのだ。
 今は名前が変わってしまった「詩とファンタジー」を手にとってみると小田和正さんの特集が組まれていた。小田和正さんの曲にもずっと励まされ支えられてきた。

 時は流れ、形を変える。

 書店を出ると風で自転車が倒れていた。

 帰宅して少しすると何度か睡魔に襲われた。眠いから少し寝ようと思ったら既に寝ていた。寝ていたことすら忘れていたのだ。少しリズムを戻したほうがいいだろう。

 ボクの意識が氷山の一角ならこれまでの経験は無意識の海の中に沈んで見ることができないほど大きい。
 小編でも心に残る作品を描いていきたい。





腕立て伏せ
1回目:85回
2回目:105回
腹筋運動(Vシット):25回
背筋運動:10回

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