2016年3月11日金曜日

過程

 買い出しに出ると風が冷たかった。
 数日前に自転車の後輪に亀裂が入っていることに気がついていた。昨年交換したような気がするから1年しか持たないということだろうか。タイヤ交換の費用確認のためホームセンターに立ち寄ると自転車のタイヤ・チューブのセット交換で米10kgが余裕で買えてしまう。ちょうど米を切らしているのだが、いつもの米が安売りになるのを待とうと考えていた。自転車はガソリン代や車検費用がかからないのが良い所だが、1年に一度とは言え自転車間タイヤ交換と米の購入が同じタイミングになるというのは痛い出費だ。

撮影:2011/03/11

 ホームセンター1軒、スーパー3軒、書店1軒をハシゴして帰宅。
 蕎麦を茹でて昼食を済ませ、昨日に続いて3Dソフトでの工場の制作に取りかかった。面倒がっていても仕方ないので工場に扉を取り付ける。この扉は社員通用口の設定だ。どうして扉を描くのを面倒がっていたかというと、たぶんワクワク感を見出せなかったからではないだろうか。車の作画をしている方が大変だったし曲線を利用したりして余程面倒だったわけだが、そこにはワクワク感があった。つまりは簡単なことほど面倒に思えてしまうということだろうか。
 以前は「面倒くさい」と誰かが言うのを耳にするのも自分が口にするのも嫌だった。そんなことを言ってる暇があるなら取り組んだ方が早いと思っていた。ところが今はどうだろう。好きなことをやっているはずなのにひどく行動が重い。意思決定も遅い。年齢のせいにしたくはないが、逆らえないのも現実なのだろう。

 
 3Dで制作していると様々な角度からの視点を設定できる。そこが面白味でもあり醍醐味でもあるかもしれない。文字通り風景を作っている感覚がある。角度を決めて2Dデータに変換し漫画の作品としてレイアウトしていくわけだが、その変化の過程も実に面白い。制作に携わるものしか見ることができないのがもったいない気もする。この世に存在しなかった頭の中のことが現実世界で認識できるようになるというのは特別なことなのだ。それを経験できるということは何物にも代えがたい貴重な体験なのかもしれない。


 腕立て伏せ
 1回目:79回(首に痛みを感じたため中断)
 2回目:103回

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