2016年3月12日土曜日

伏線

 朝は久しぶりの快晴だった。

撮影:2010/03/12

 思うところあって現在制作している漫画の設定をイラストの再構成という形で公開した。実は派遣社員として工場で働く青年という設定はこれからの物語の展開にはほとんど関係ない予定なのだ。その工場で何を作っていようと青年がどんな車に乗っていようと本編には関係がない。むしろ深く思い悩み人生を持て余しているような憂いを描くべきなんだろうと思う。残念ながらボクにはまだ表現力が足りない。
 では何の為の伏線かというと、これから先、ボクが何年も描き続けることができるとすればその時に描いている作品の中で触れることがあるかもしれないのだ。


 午後になって買い出しに出る頃には雲が青空を隠そうとしていた。低く流れているのは雪雲だろうか。風が冷たかった。
 帰宅して3Dソフトによる車の作画を再開。予定していたのはドアミラーとウィンカー、それから後ろのウィンドウのデザインの修正だ。思うように行かず手こずってしまったため、あっという間に日が暮れた。他にもやりたいことがあったが、明日へ持ち越しだ。



 背景カットとしては、そろそろ条件が整ってきただろうか。3D空間ではカメラ片手に縦横無尽に動き回り撮影するようなものだから必要なものが出来る限り矛盾なく配置されている必要がある。
 たった1ページの背景カットでもう何日かかっているだろう。簡単に描く方法は他にもあるかもしれないが、これも一つの試みなのだ。同じデジタルによる作画でもイラレに特化すれば、1日で1ページを描くことが可能な場合もある。以前にそういう作画スタイルをとったこともあるが、量産することが目的ではないということなのではないかと思う。一つのアイディアを大切にして膨らませることができれば、何度も繰り返し読んでもらえる作品になるのではないか。あるいは読む度に違った作品と感じられるような多面的で深みのある作品にできるのではないか。そう考えるのだ。実際、時間をかけていることで描いている世界観にも奥行ができる気がしている。

 制作の速度と質。いつかボクなりの制作スタイルが出来るだろうか。


◇腕立て伏せ
  1回目:75回(首に痛みがあり中断)
  2回目:104回

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