1日の終わりに今日の制作を確認して落胆することは珍しいことではない。今日は一体何をしていたんだと自分を責めたくもなる。筍だったらグイグイ伸びるだろうに鐘乳石なら長い時間を必要とする。
せっかく描いたキャラクターに魂がないような気がする。躍動感とか表情とかポーズとかちょっとした工夫なのかもしれないし根本的に欠けているものがあるのかわからないのがもどかしい。
夜も暑くて寝苦しいので昨夜は遅くまで描いていた。下絵はまずまずに描けたつもりだったので今日になってペン入れにかかった。これまでよりはいくらかマシのような気もするが、それてもやっぱり何かがおかしい。芯を外しているというか形に囚われて中身が描けていない感じなのだ。そればかりかバランスが微妙におかしいようで不愉快な表情になってしまっている。あれほど鉛筆でいい感じの下絵になっていたのにどうしてこうなるのだ。せっかく遅くので描いていたのに1日かけてまた台無しにしてしまった感覚になった。無駄とは言わないまでも成長の跡が感じられない。
撮影:2011/06/22 |
これまでの制作スタイルは、アナログとデジタルが半々くらいの感じだった。
アナログの割合を上げて作業をすることはたとえ1ページでも手間暇が増大する。コマ割りやセリフを含めて一枚のイラスト作品を描くような心持ちなのだ。やはりある程度割り切ってデジタル制作を導入しないと作品を完成させることそのものが危ぶまれる気がする。
運動を兼ねて買い物に出て自転車を走らせながら考える。作画を進めていく上でまだトーンへの配慮が欠けている。デジタルでの彩色を想定してアウトラインだけを描いた状態なので墨ベタやスクリーントーンのようなハーフトーンが未設定なのだ。だからと言ってスクリーントーンを貼ってしまうとデジタルの作業に影響が出る可能性がある。パズルのような迷路のような手順の模索が続く。
画力を上げようとすることで魂が抜けるのであれば本末転倒。
自分らしいキャラを練り上げることも大変なら漫画の作品として仕上げることも本当に大変という実感。取り組んでみないとわからないことだった。苦しむことで魂が宿るなら避けて通ることのできない道なのだろう。
入浴中にホワイト修正に思い至る。
これまでデジタル修正を前提にしていたためホワイト修正の必要がほとんどなかったし必要のないように描き直しをしてきた。故にホワイトを使いこなせないのだ。このままでは描き損じの紙が増えるばかりで完成にたどり着けない可能性がある。ホワイトを使うことに抵抗のない程度までは使えるようになっておいた方がいいのかもしれない。
腕立て伏せ
1回目:98回
2回目:103回
腹筋運動(Vシット):25回
背筋運動:10回
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