2016年6月24日金曜日

道標

 曇り。
 まず、昨夜取り組んでいたペン入れの習作カットをアップした。気になる点はあるものの前に進むための道標としたい。



 用意してあった紙を立て続けに使って残りが少なくなっていた。そろそろ購入しておかなくてはならないので今日は文具店へ出かけようかと考えていた。天候の様子を見ると晴れてきたようだったのでとりあえず洗濯をしたら雨がぱらつき始めてしまった。紙を買いに出かけて雨に降られてしまっては台無しである。
 天気予報を確認すると一時的なにわか雨のようだ。じっとしているのもどうかと思い外ら出るとすでに上がっている様子。まっすぐ文具店へ向かいあらかじめ確認してあったサイズと厚さの紙を買い求めた。一〆で買うと割引になるということで予定より随分安く手に入れることができた。

撮影:2007/06/25

 紙も用意できたということで気分も新たに作画に取り掛かる。
 ふと、脳裏にイメージが浮かんだ。文字通り意識の裏側で形を持たなかった無意識が縒り集まって意図となり一枚の布を織り上げるような感覚。
 幾つかの工程に分けて取り組んできたことを一つの作品のために結晶化させる。
 どれほど稚拙で些細であっても作品という結晶の持つ意味は大きい。

 無意識が意図となり意識になる。
 意識とは経験の集合体という氷山の一角なのだということが理解できるような瞬間。それは本当に稀な出来事だから、もしかしたら気のせいかのかもしれない。それでも表現することの出来る技を持っていれば、作品として具現化することが可能だ。
 知恵を絞るのとは違った感覚。ふわりと浮かび上がるイメージを紙の上に定着させるのだ。
 もし苦悶の時を経て可能になることがあるとすれば、人に秘められた能力は限定的な経験を余儀なくされる現代社会の中で抑制され、開花することを封じられているのではないだろうか。
 人知れずそのことに気づいたとしても、伝える術を持たなければ個人の人生の中にのみ生かされることになる。もっともそれで人生が豊かになるのであれば、それ以上の幸いはないのかも知れない。

 背後にある無意識という闇にこそ可能性という希望の種が眠っている。


腕立て伏せ
1回目:90回
2回目:100回(ギリギリ!)
腹筋運動(Vシット):25回
背筋運動:10回

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