雪かきや雪下ろしの際に寒いからと言って厚着して取り掛かるとあっという間に汗ぐっしょりになるのでいくらか薄着になった方が作業中は快適である。ところが薄着になった時点では寒いのでなかなか行動に移せない。
小降りになったタイミングを見計らって雪かきに取り掛かる。思ったほどではないのと気温が低いために雪が比較的軽いのがせめてもの救いである。今日は一人作業になるので焦らずマイペースで進める。
撮影:2006/01/25 |
ボクは不器用な方なので、時折ウサギとカメの童話を引き合いに出す。
例えば、カメがノロノロと雪かきをしている設定だったらどうだろう。黙々と雪かきをするカメだったが、元々力持ちなのでマイペースで作業するのは得意だろう。そこへやってくるのはもちろんウサギだ。何かにつけて俊敏なウサギは、軽い気持ちでカメをからかうのだ。
「ボクだったらこの程度の雪かきなんてあっという間さ。」
そして言葉通りあっという間に雪かきを済ませてしまうだろう。その様子を見ている者があればウサギの仕事の早さを称賛するかもしれない。カメもそんな仕事見せられたらぐうの音も出ない。一緒になってウサギの素晴らしさを褒め称えるのだ。
ところが、翌日になっても雪は降り積もる。ウサギは「そんな仕事、さっさと終わらせちゃえよ~。」という言葉を残して軽快な足取りで別の仕事に出かけてしまうのだ。そう。ウサギは器用で俊敏だからあちこちで引く手数多。有名人で英雄だから地味な仕事なんて関わってられない。
カメは雪の降りしきる空を見上げながらため息をつくかもしれない。劣等感に苛まれながらマイペースの雪かきを始めるだろうか。あまりにゆっくりした仕事ぶりなので見物人も飽きるだろう。有名人じゃない。英雄でもない。
でも…カメは雪かきが好きかもしれない。誰に褒め称えられるわけでもなくても自分のペースで自分の仕事ができる。雪かきの合間に飲む炭酸飲料が美味しい。フルーツだったら言うことない。雪かきの後のシャワーの気持ち良さも知っている。なんだったら積み上げられた雪の山に甲羅で模様を残したいくらいかも知れない。
隣のアパートでは雪の降る中で工事する人がいた。
資格や経験、そして技術を持って作業しているだろう。ボクは技術も経験も大したことないし雪かきの資格なんて持ってるわけでもない。でも、同じ時間身体を使って働いていても報酬を得ている働き方と無報酬の働き方がある。さらに言えば、生きていることの価値に差はあるのだろうか。
いつか遠い未来。人生が平等に評価される時代は来るだろうか。
既に人工知能の発達が多くの職を奪うことが予見されている。残された職が、疎まれるような人気のない職であっても高い競争率が生まれるだろうか。
人工知能は職を奪うばかりか資本主義社会を破壊する可能性もあるのかもしれない。働いて報酬を得る必要のない時代は競争も必要ないかもしれない。競争のない時代は幸せだろうか。
プランク:60カウント
腹筋運動(Vシット):30回
背筋運動:10回
腕立て伏せ
1回目:107回
2回目:120回
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