2017年5月27日土曜日

同期

 晴れのち曇り。日展の企画展があるというので出かけようと思った。
 電車の時間まで1時間以上あるので他のことをやっていたらギリギリになってしまった。駅まで歩いていくと既に電車が来ていた。考えてみると自転車で行けばその後の都合も良かったわけだ。次はそうすることにしようかと思う。

撮影:2009/05/28

 目的地の駅を出て歩いていると昼間なので静かな飲屋街を通りかかった。ふと漫画の背景の参考になるかも知れないと思い写真を撮りながら歩く。雑然とした感じは想像力が及ばないことがある。
 のんびりしていると時間がなくなってしまうのでそこから少し早足で歩く。土曜日にしては人通りが少ないような気がする。美術館は本当に展覧会を開催しているのか心配になる程静か。いつもと違って2階で受け付けているというので上がっていくと書のコーナーでギャラリートークが終わるところだったようだ。洋画は3階だということなのでまた階段を上る…と、そこには大作が展示されていたわけだが、地方の企画展ということもあってか点数が少ない印象。以前、ヘトヘトになるほどたくさんの大作を閲覧したことを思うと若干拍子抜けした。
 その後、書のコーナーに行ってみると偶然知り合いに会った。おそらく数年ぶりだろう。地方に移住して17年。歩いているだけで知り合いに会うというのはそれなりに蓄積した時間のお陰かもしれない。近況報告などをしてからわからないなりに書のコーナーを眺めて歩く。そして少ないながらいくつかの工芸作品を鑑賞。心や想いを形あるものとして存在させることに意義があるような気がする。

 作品の鑑賞としては手応えが少なかったのは残念ではあるが、久しぶりということで期待が高まっていたせいかもしれない。

 帰り際、以前お世話になったことにある写真館の前を通りかかると、しばらく休業するとの貼り紙があった。お身体を壊されたのだろうか。もう何年も訪ねていなかった。考えてみるとそんな風にご無沙汰しているところがいくつもある。その時の置かれた立場や状況次第では再訪することもあるが、相手に喜んでもらえるかどうか不安に思うこともある。その瞬間と同期する想いが必要なのだ。

 空腹感に気づいたので牛丼をかきこんで帰宅することにした。収穫があったようななかったような…無意味に思える瞬間が後で意味を持っていることがあるから人生は不思議だ。


プランク:60カウント
腹筋運動(Vシット):60回
背筋運動:10回
腕立て伏せ
1回目:108回
2回目:120回

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