2016年10月31日月曜日

炭火

 薄曇り。
 月曜日は一週間分のカレーを作る日である。
 鉛筆とインクを補充する必要性もあるので買い物ついでに外出。陽射しはあるものの気温は低い日だった。駅前を自転車で走ると見慣れない店がオープンしていた。健康志向のカフェという感じだろうか。野菜ジュースとかスムージー的なメニューを出しているようだ。店内は明るく落ち着ける雰囲気のようで気にはなるもののボクはこの店に似合わないんじゃないかと思えてしまう。考えすぎかもしれない。


撮影:2011/11/01

 書店へ自転車を走らせると街路樹は丁度紅葉の時期。桜の木の紅葉も悪くない。春は桜の花を眺めて走った道を紅葉を見ながら走る。植え込みのサツキの紅葉はこんなに鮮やかだったろうか。遠い山の標高が高い所は紅葉が進んでいるのに対して近い所の山はまだの様子。麓の街路樹の方が紅葉が進んでいるように見えるのは不思議だった。考えてみれば、10月ももう終わり。雪の報せもまもなくだろうか。

 時折、意味もなく悔しかったりすることがある。
 冷えた心に霜柱が立つように。
 なぜ何もかもうまく行かないのだろうか。
 どうすればいいのかと自問自答する。
 テーマもないのにただその感情だけが胸を突く。
 季節のせいだろうか。
 3年目。どんな仕事をしても正念場となる。会社に勤めていた頃は、ボクでなくてもできる仕事に不満を持っていたことがある。見方を変えれば誰にでもできる仕事なのに任せてもらえていたのかもしれない。ここが踏ん張りどころなのだと自分に言い聞かせる。自分のやりたいことを自分が投げ出して他の誰がやるというのだ。

 季節の変化や時の流れの中でボクだけが成長できていないような感覚。コツコツ続けるしかないとわかってはいるつもりでも焦りや苛立ちのあまり、急いだり余所見したりして挙句につまづいて転ぶのだ。
 勢いだけで体重が軽くなるほど打ち込んだ時期を過ごした。同じだけのエネルギーを燃やすことは難しいだろう。だからこそ炭火を燃やすようにジワジワ火を消さないようしなくてはならない。霜柱を融かし心の活力を取り戻すために。

 もう何度も通って見慣れた道の季節の変化を感じつつ自転車で走りながら想いを巡らせた。

 産直の店やスーパーを巡って帰宅。
 いつもの元気カレーと紅玉のコンボートを作った。
 鉛筆とインクも補充できたことだし霜柱を踏みしだき明日からまた一歩ずつ進むことにしよう。



プランク:60カウント
腹筋運動(Vシット):30回
背筋運動:10回
腕立て伏せ
1回目:101回
2回目:110回

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